上野動物園 ガイドツアーに参加してみました

若冲展を堪能した後は、東京都美術館のお隣にある上野動物園に行ってきました。いつもの正門から入ろうとしたら只今耐震工事中で入場が出来なくなっており、脇にある入口が臨時の入場口となっていました。
パンダでも見て帰ろうかなぁと思っていてブラブラと歩いていたら、園内放送があって11時からガイドツアーがあるとの告知。では行ってみようかということになり、参加することにしました。

ガイドツアーでは毎回テーマが決まっているそうで「絶滅のおそれのある動物」というテーマになっていました。
参加者は15人くらいで、中高年の御夫婦が多かったですね。のんびりとガイドツアーがはじまり、まずは人気者のジャイアントパンダからスタートです。


そして、お次はインドゾウ、調度お食事タイムに立ち会えました。

こちらはインドライオン、メスとオス毎日交互に展示しているそうです。

シロテナガサル。森がパームヤシのプランテーションに変わってしまい、彼らの住む場所がどんどん減ってゆき激減したのだそうです。

そしてスマトラトラ


ここでふと気が付くのですが、動物園にいるおなじみの人気動物って、絶滅の恐れがあるものが多いのだなぁと・・・。

ガイドの職員さんの話はとても興味深いものが多く、皆さん熱心に聞き入っていました。私たちは少し前に若冲展を見てきたばかりなので、若冲の描く動物と本物動物との比較が出来てこの見比べがとっても楽しかったのです。特にシロテナガザルの檻の中に一緒にいた孔雀が、良いタイミングで羽を広げた姿は、まさに若冲の描いた孔雀図そのもので改めて若冲の画力に気づかされました。
今回の動物園探索はいつもよりも、二倍楽しめた感がありました。

東京都美術館「生誕300周年記念 若冲展」

自治会役員任期も終了したので、長らく足を向けていなかった上野に久しぶりに行ってきました。桜の花見の季節も終わり、新緑の緑が映える上野公園には朝の8時半だというのにたくさんの人であふれていました。
人々のお目当ては東京都美術館で開催される伊藤若冲の「生誕300周年記念若冲展」です。私も母と二人で早めにこの展覧会を見にやってきたのですが、開場が9時半なのでちょっと上野公園でも散策してから・・・と思って8時半頃に行ってみたら既にうねる大蛇のごとく長蛇の列が既に出来上がっていました。1000人くらいいたんじゃないですかねぇ。
この人手だけで若冲の人気の凄まじさを感じることができたくらいです。待ち構える人の熱気がすごかったですねぇ。
この熱気に押されてか、開場前に急きょ入場がはじまったようで9時にはうねるように人が動き進み始めました。私たちは9時半に入場することができました。

中に入るとすぐに音声ガイドリストを借りました。これがあるとないとでは鑑賞の濃密度が全く違いますからねぇ。中谷美紀さんの優しいナレーションにいざなわれ色鮮やかな若冲のめくるめく世界に入り込みました。
展覧会の構成は「画遊人若冲(1)」、「釈迦三尊像動植綵絵」、「画遊人若冲(2)」「米国収集家が愛した若冲」という興味津々なラインナップで展示作品数も多く、今までこれだけのたくさんの若冲作品を見る機会はなかったのではないでしょうか。順路を進むたびに圧倒される若冲の作品の数々に魅了されまくりでした。
水墨画、色彩画さらに版画までもあり、どれもこれも素晴らしかったのですが、中でも印象に残った作品をいくつか。

旭日鳳凰図と孔雀鳳凰図は色鮮やかな鳳凰と白さの中に深みのある陰影が映える孔雀鳳凰の対比が素晴らしいです。まさに鳳凰、神々しさを表しているかのような世界が目の前にありました。

そして、釈迦三尊像動植綵絵、こちらは釈迦三尊像相国寺にあり、動植綵絵が三の丸美術館に所蔵されていることから同時に見られることはまさに至福のような世界です。若冲が奉納した相国寺では釈迦三尊像を中心に動植綵絵33幅を左右に並べていた当時の展示方法そのままで今回の展覧会では見ることができました。圧倒的な画力と至高の技法、そして贅沢に使われた色鮮やかな絵の具で描かれたこれらの作品群に当時の人は度肝を抜かれていたでしょうね。生き生きとした花や草の植物たちや鳥や昆虫達はまるで生きているかのようで極楽浄土の世界に迷い込んだと思ったかもしれませんね。

若冲の描く植物や鳥は詳細な描写力と表現力によって描かれていてピンとはりつめたような緊張感と静寂の世界を描く画家というイメージがありましたが、実はおかしみのあるユーモラスな作品もたくさんあることを今回改めて知る機会にもなりました。
実際に庭で若冲自らが飼育していたと言われる鶏の描写などは狂気と思えるほどの観察力と写実で描かれているのに対し、虎や象、鯨、犬などはなんともいえないユーモラスが表情と描写がとても可愛らしいのです。



そんな動物たちが一同に集まった集大成が今回どうしても見たかった作品ナンバーワンの鳥獣花木図屏風です。升目一つ一つに濃淡をつけて描いた江戸時代のドット絵のようなタイル絵のような不思議な世界の中に象をはじめ虎、うさぎ、サル、麒麟、獅子、鳥などがひしめきあっています。屏風の中には理想郷の世界が広がっていました。

若冲の絵はずっと見ていても飽きないのですよねぇ。
飽きない理由はやはり裏打ちされた類まれな天才的な画力によるものだと思うのですが、中でも水墨画で使われている筋目描きこれは本当に細密で見事でした。


そんな若冲の作品をこれでもかと堪能してお腹いっぱいに眼福を肥やして会場を出るとなんと外には朝並んだ時よりも更にたくさんの人が入場を今か今と待っておられました。なんと80分待ちの札が・・・・。若冲人気どこまで行くのでしょうか。

自治会役員の任期がやっと終了しました。

今週の日曜日、4月24日の自治会総会、役員懇親会を持ってやっと任期終了となり、自治会役員のお勤めが終わりました。

はじまりは今から2年半前の11月。
私が会社に出勤しようと玄関ドアを開けて、外に出たときに支部長さんが来て唐突に「来年の役員か班長どちらかをお願いします」と言われました。まさに寝耳に水の御神託により、訳も分からないままに役員を選んでしまい、翌年2014年の1月に所属部署を決める面接を受けて、4月から自治会役員となりました。

配属されたのは自治会のとりまとめ雑務一般を担当する総務部、私は全会員に配布するで毎月発行の広報誌を編集する役目を仰せ使いました。
これがなかなか大変でワード文書の過去の広報誌の雛形があるのですが、決められた枚数の紙面にぴったりに原稿を治める調整作業など、先輩にあたる役員さんから指導をうけて毎回赤文字の訂正を頂き、出来ない自分に落ち込み半べそ書きながら必死に毎号作成していました。翌年は1年後に入った人に編集を引継ぎ、今度は校正の仕事になったのですが、毎号掲載の原稿を選んだり、編集担当の作った原稿の校正、修正加筆作業が待ち構えておりました。次の方があまり編集作業をしてくれなかったので、実質はほとんど2年間編集をしていたような感じでしたねぇ。おかげで休む暇がなかったような2年でした。

その他、総務部では広報誌の印刷や仕分けやら行事のお手伝いなんかもあって仕事は多岐に渡り月に1度ずつ、幹事会と役員会に参加していると休みはほとんど自治会活動に消えてゆきました。
特に大変だったのは夏祭り、体育祭では放送担当をすることになり、夏祭りはノリで何とか乗り切りましたが、体育祭では分厚い台本を渡され必死に読みながら放送をするという苦行。しかも競技中はその場で考えて実況をしろという素人に無理難題をいう内容でホントにこれを今までの人やってたの?と思っていたら、今までの放送担当もグダグダだったそうで・・・だったらもっと簡単にすればいいのにと思いましたねぇ。

その他にも100人規模の敬老会の喫茶担当など、いろいろ思い出はありますが、私の住むところでも高齢者は多く、また中年世代では仕事をしている人も男女問わず多いので、役員の活動に欠席をする人が割と多く、平日動ける人に頼ってしまいがちというのも今の時代を反映しているのだなぁと感じました。

任期中の役員同士の人間関係では良い人も悪い人もいるし、仕事をやる人、やらない人がいることもどこでも当たり前なんですが、私は同じ部の責任者である高齢者の男性に見た目で言いやすいのかいろいろと仕事を押し付けられたり、からかわれたりしていました。この方、男性の中年の有職者に彼は忙しいからと言わないんですよねぇ。私も仕事しているのにねぇ・・・変なの。なぜか私ともう一人の女性にばかり自分がやるべき仕事を押し付けてました。
更にうちは主人と二人暮らしで子供がいないのですが、それについて「こういう奴(私の事)が非国民だから(笑)」と役員の前で言われたりもしましたねぇ。役員の時期に同じメンバーでこういう人に当たってしまうのももう運みたいなもので、今回は当たり屋にあたられたと思うしかないのかなぁと思います。
そんな嫌なこともありましたが、その他の役員の方達は良い人ばかりで普段仕事をしていてなかなか地域の方と交流をもつことがなかった私にとってはたくさんのお知り合いが出来たことは大きな財産です。

自治会なくなればいいのに・・・・
という風潮があると思うのですが、大変な役員をやってみて、自治会活動を詳しく知ると改めてやっぱりなくてはならない組織なんだという気持ちになりました。
行政が自治会に委託してくる業務が以前にも増してあるということと、高齢者が増える中やはり地域の人とのつながりの窓口になっているのだということをしみじみと感じたからです。ただ、高齢者でもできるように業務内容の改善や外注制度などは少しずつ時代に合わせて変革させていかざる得ないのだろうなぁとは思います。