幕末最後の浮世絵師、河鍋暁斎の世界
昨年一月に東京ステーションギャラリーにて国芳、暁斎の展示があったのですが、引越しなどが決まってあわただしくなり結局いけなくて悔しい思いをしました。幕末最後の浮世絵師といわれる二人の浮世絵見たかったなー(行った方いらしたら是非感想教えてください)
東京ステーションギャラリーはいつもインパクトのある展示してくれます。
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.asp
唐突ですが私は妖怪が好きです。水木しげる先生の妖怪あやかし英才教育を子供の頃からマンガで学んだせいか今でも妖怪にはときめいてしまいます。国芳、暁斎も妖怪画をたくさん残しています。暁斎の名を知ったのも確か妖怪の画集でたまたまだったはず。
ということで念願かなって本日仕事が休みだったのでよし行ってみっかということで(大抵どっかに行くときは勢いです)埼玉県蕨市にある河鍋暁斎記念美術館に行ってきました。
財)河鍋暁斎美術館 http://www2.ocn.ne.jp/~kkkb/Kyousaij.html
最寄駅のJR京浜東北線、西川口駅にたどり着きHPでプリントアウトした地図を手がかりに駅前の交番で念のためにおまわりさんに場所を確認すると暁斎記念美術館までの地図をもらえました。おまわりさんもこの美術館に興味をもったらしく「帰りに寄るならパンフレット貰ってきてもらってもいいかな?あと感想も教えてね」とのこと。はいかしこりまりました!必ずや帰ってお渡ししますとさわやかに歩き出し、住宅街を20分ほど行くとありました!河鍋暁斎記念美術館に到着しました。写真のように本当に住宅街にすっかりとけこんでいます。
入り口のチャイムを押して中に入れてもらい入館料300円(安!)を支払い今月の展示 「新春宝づくし−七福神と戌−」展を拝見させていただきました。
お目出度いものばかりで見ているだけでご利益がありそうな錦絵、肉筆画がずらりと並んでいます。戌年にちなんだ戌をあしらったものや美人画(暁斎の描く女性が観音様のよう)干支ごとに書かれた錦絵などなどを堪能させていただきました。デッサンが凄く上手くて、独自の世界があってずっと見ていても遊び心があるので絵を読み解くようで本当に面白いです。
平日で他の入館者が全くこなかったので1時間半一人で贅沢な暁斎の絵に囲まれありがたい時間をすごしました。
展示品の片隅にかわいらしいカエル灯篭があったのですが実際にカエルの中に灯りを入れて暁斎が楽しんでいたものだとか、さすがカエル好きの暁斎です。
カエルの絵を多く残しているのでこの美術館では「かえる友の会」なるカエル好きの集まりもあるとか、カエル好きの方で興味を持ったかた一度HPにも記載ありますので見てみてください。
展示室の隣にはミュージアムショップもあり版画、シルクスクリーン、ポストカード、文献や画集、そして暁斎のデザインした東京谷中の伊勢辰の千代紙や手紙セットなどを求めることができます。
ミュージアムショップではお茶までご馳走になってしまいました。感謝。
次回は妖怪画の展示の時にまた行きたいです。
帰りにはおまわりさんにパンフレット渡してきました。
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私の手元にあるのは暁斎出生の地の茨城県古河市で暁斎展が行われたときに発行された画集。とても美しい絵ばかりです。一休と地獄太夫の絵がお気に入り。
暁斎美術館には置いてあったのでここか古河歴史博物館で買い求めることができると思います。
古河歴史博物館 http://www.city.koga.ibaraki.jp/rekihaku/
ちなみに古河歴史博物館では暁斎の山水画が常設展示してありますので興味のある方はどうぞ。