情念の歌手、ちあきなおみ

禁煙が四ヶ月を過ぎました。正確に言うと四ヶ月と6日目です。タバコを吸いたいという気持ちはないんですが、日照時間の少ない季節柄のためかまたすこーし禁煙鬱が出てきています。しばらくすると治まることと思いますので休養を暇をみつけてはせっせっとしているmonksiiruであります。

先日、どんよりした気分の中掃除をしながら思わずふとくちずさんだのは、♪よぉーるへ急ぐひとぉーがいる・・・♪たしか小学生のときにテレビ朝日のバラエティ番組で見て聞いたのが記憶に残っていたんですよね。もう30年くらい前ですか。歌っていたのはあの「ちあきなおみ」さんです。強烈な印象を残してくれました。♪おいでおいで♪のサビとパフォーマンスはぐっときました。

最近は凄く便利な時代になったなと思います。ネットの普及でこういう記憶探しがしやすくなりました。Youtubeで懐かしい映像を見る機会があるんですが、先日、他の映像探しで(ピート・バーンズの美しい頃(←ここミソですよ)の映像を探してました)探し当ててビューテフォーなピートを見ていて感激、そういえば紅白歌合戦の懐かしいのもあるかなーと調べてみるとラインナップの中に見つけてしまったのです!ちあきなおみ夜へ急ぐ人」の映像!!!
早速再生してみるとおぉ!素晴らしいです。曲も記憶のまんまでした。歌詞もいかしているし、メロディーもいい。そしてちあきなおみさんの歌声がいいんですよ。本当に上手いです。パフォーマンスも奮っています。土方巽暗黒舞踏を髣髴させる魂の舞。かっこいい!そして全身で情念で歌っているんですよね。ステキだー。

これくしょん?ねぇあんた?

これくしょん?ねぇあんた?

あまぐも

あまぐも

こっちはアレンジが入っていて別バージョンだそーです。
この曲を作ったのは「友川かずき」さんという人なのですが、凄い情念の歌を作ったもんだと関心していたら、昨年みたDVD映画の「IZO」に出ていてストーリーに関係なく歌いまくるあの人だったと思い出しました。クレジット見るまで赤色エレジーの人だとずっと思っていたのはご愛嬌・・・。映画のストーリーはわけわかんないのですが、とにかく友川かずきの歌の凄さに迫力に圧倒されてしまった記憶があります。
IZO [DVD]

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タイトルのIZOは幕末の伝説の人斬り「岡田以蔵 - Wikipedia」のことですね。


友川かずきの作った情念の作詞、作曲した歌がちあきなおみという情念の歌手に歌われることによってもう誰の手にも届かない暗い闇の底の渦巻く世界観を作り上げてしまった感があります。
最後の叫びの部分なんかもう鳥肌ものです。
ビデオの最後に山川静夫アナに「なんとも気持ちの悪い歌ですねー」と言われてしまっていたのは笑ってしまいましたが確かに年末の紅白で歌う歌というよりは寺山修二とか唐十郎などが率いるアングラ劇団で熱唱するほうが似合う感はありますね。
衣装もゴシック調の黒のガウンのようなドレスでかっこいいし、ビジュアル的にも私はちあきなおみさんに惚れてしまいました。

ちあきなおみの情念を体感したい方は↓へ

暴君ハバネロの花が二個目咲きました。他にもつぼみが出てきています。
梅雨空でも暴君はすくすく育っています。