血まみれ伯爵夫人

桐生操の本が14.5年くらい前にブームになったことがありました。
「ほんとは怖いグリム童話」とかそんなシリーズだったと思います。
桐生操の名前を聞いてブームの前に高校の図書館に↓の本があって友人のすすめで読んだ記憶が読みがえってきました。なぜかクラス中で大ブームになったんですね。メアリ・シュチュアートやブラディ・マリーのシリーズの中でもこの本が印象強くて一番人気がありました。

血の伯爵夫人―エリザベート・バートリ (桐生操文庫)

血の伯爵夫人―エリザベート・バートリ (桐生操文庫)

血まみれ伯爵夫人ことエリザベートバートリー。永遠の若さをえようと若い娘さん達600人を殺した話は実在したんです。
プロファイル研究所 http://profiler.hp.infoseek.co.jp/elizabeth_bathory.htm←こちらのHPは肖像画や惨劇のあったお城などの写真や解説が充実しています。肖像画で見てもエリザベートバートリーって凄く美人なんですよね。クールビューティーって感じの笑わない冷たい美しさです。

社会人になって澁澤龍彦さんの本を読むようになったときに↓の本の中の歴代の悪女の中にエリザベートバートリーとまたもや再会しました。
澁澤さんの方がずっと前にエリザベートバートリーを紹介していたのですが、桐生操は女性二人の作家でこちらは男性の観点で悪女として紹介されていました。

世界悪女物語 文春文庫

世界悪女物語 文春文庫

エリザベートバートリーは若い娘さんの血を絞ってその血を浴びたという話なんですが、血を絞る装置っていうのが日本にレプリカですがあったりします。明治大学博物館に何故かあるんですよね。私は友人と97年の「ヨーロッパ拷問展」」で初めて見ました。重そうな重厚なつくりで中に人が入ると鉄の刺が刺ささり下から血が出てくるという装置で人の形をしています。本などで獲たイメージよりも重そうで使いずらそうだというのが印象でしたが、レプリカでもふたを閉められたら嫌だよなーと思わせる貫禄は十分でした。
しかも「鉄の処女」っていう可愛い名前がついているところがなんとも・・・。ギロチンも作者の名前なんですがね。
刑事部門 | 明治大学
つい最近、荒俣宏さんが出ていたテレビ番組でも紹介されていおりました。

エリザベートバートリーの話って30.40代の女性ならば有名な漫画「ベルサイユのばら」でもオスカルとルル・ベルの話で素材として使われていました。同年代だとそんな話があったなーと思い出してもらえると思います。

ベルサイユのばら外伝

ベルサイユのばら外伝