木の葉化石園

8月23日、24日と1泊2日で福島の南会津方面に旅行に行ってきました。
従兄家族と合同で行ったので茨城から出発、東北道を使って那須塩原ICで降りてから下の道を行きました。塩原温泉街を通るのですが、わたしはこのあたりのおわっちゃった具合もといひなびた感じが大好きです。昭和30.40年代に建てられたウィンチェスターハウス状態の増築を繰りかえてして作ったようなホテルや旅館がいい感じの色ドドメ色になっていて廃墟好きにはたまらないのです。そんなわけで車からそんな建物をみてるだけでもわくわく状態でした。温泉饅頭マニアでもあるのですがここの温泉饅頭は美味いです。

温泉街も抜けて更に山道を走ると「木の葉化石園」という看板が!そういえば20年くらいまえに行ったことがあったのですが、小学生2年と5年の甥っ子もいたので時間つぶしの気分で行ってみることにしました。
駐車場は車が一台のみ、閑散としております。
料金を見ると大人600円、子供300円ということで入ってみることにしました。
木の葉化石園のホームページ

駐車場を降りると川があってそこを渡って中に入ります。何故か入り口には三峰神社の社があったので旅の安全を祈願しました。
そして入り口前にドドーンと塩原湖成層の断層が見えます。ここは昔湖だったのですねー。化石もたくさんとれたそうで植物化石など220種類の化石が産出されたそうです。そこでこの木の葉化石園が明治38年に開園したとか。展示物は国内外国産化石は400点、鉱物は300点の展示されています。

中に入るとまず、木製の額に入った植物化石の展示があります。そして次に昆虫、爬虫類などがずらりと壁一面に並んでいます。シオバラカエルの化石はデザインも良くて可愛すぎです。

展示物も素晴らしかったのですが、私が心惹かれたのは解説の用の大きな額に入った図像です。海の生き物や植物などそして、白亜紀、ジュラ期の恐竜達の図像です。手書きだと思いますが、年月を経て色があせて時間が止まったような色合いが素晴らしい。ティラノザウルスなどのフォルムも昔の解釈とても可愛いのです。子供の頃に見た図鑑がそのまんまという感じが凄く気に入ってしまいました。

次はガラスケースに入ったケースのコーナーに無造作にシーラカンスアンモナイト三葉虫などの化石や植物化石ここも図鑑でみた古代の生き物の化石です。圧巻だったのは恐竜の化石でしょうか。小さいですがほんものの恐竜の化石がまるで、えび満月せんべいの海老のように化石となっているのです。30センチくらいのものなんですがとてもきれいな状態です。恐竜の卵も単品からたくさんの数のものもありました。


生物コーナーの次はさまざまな鉱物(石)の展示です。
メノウ、孔雀石、水晶、エメラルド、硫黄、鉄鉱石などなど珍しい石がたくさん並んでいます。色がカラフルなものも多くて、不思議な模様もある石もあり自然の造る造形の素晴らしさを感じることができます。ここで気に入ってしまったのは電気石というもので静電気を発生するという不思議な石です。

展示物を見てどこかに似ているなーと思っていたのですが、思い出しました。小学校、中学校などにあった理科室の木製の展示棚のような雰囲気なのですね。

出口前にお土産コーナーがあるのですが、化石や鉱物がたくさんあるので見ているだけでも楽しいです。甥っ子達も吟味して鉱物(石)を一個ずつ買ってました。300円くらいからあるんでお手軽に買えます。また、ここでは500円で化石の原石を買うことが出来ます。袋に入った原石を自宅で発掘作業、考古学者ぽくていいかもしれません。