その2 塔のへつり

塩原から更に121号線の山道を走ると福島に入ります。途中に「道の駅たじま」で休憩。ここは地元産の野菜、とまと、キュウリや桃などがたくさん売っています。景観も良い場所です。

そして、更に進んでゆくと湯の上温泉の手前に「塔のへつり」の看板。
その前にお腹がすいたので昼食にしました。

121号線塔のへつり入り口にある「五晃苑」という手打ちそば屋さんです。
塔のへつりそば(1.100円)を注文。

どんぶりに入った蕎麦の上に揚げ岩魚とダイコンおろしが乗っている一品です。揚げ岩魚は骨まで食べられて、さっぱりそばとダイコンとマッチしていてそばの味も濃くて美味しかったです。
もうひとつ
揚げそば饅頭300円も注文

あんこの入ったそば饅頭に衣つけてあげた、饅頭のてんぷらですね。あげたてをハフハフと食べるのが美味しい。私これ大好きなんです。

そして「塔のへつり」※へつりとはこの地方の方言で危険な崖を意味します
町営の駐車場に車を置いて坂を下りてゆくと見えたのは大川の向こう側に切り立った崖、断崖絶壁にそそり立つ巨大な奇岩、怪岩の数々が見えました。静かな川の流れとそそり立つ崖の景観はとても素晴らしい一枚の絵のような美しさです。100万年かけて川の流れや風雨によって形成された芸術品です。


つり橋があるので渡っていくことが出来ますので行ってみることにしました。かなり揺れる吊り橋で手すりも非常に低いのでちょっとした恐怖体験が味わえます。対岸に渡りきると岩の間を歩き、崖のくぼみには何故かお地蔵さんが、そして石の棚になっている部分には石が積み上げられて五輪塔のようになっています。その数がはんぱじゃなくて賽の河原のような光景でありました。
 そして、更に崖を階段を使ってあがるとそこには洞窟があって小さなお堂があります。虚空蔵菩薩が祭られていました。観音菩薩は30センチくらいの小さなものでしたが運慶?作といういわれがあるようなことが縁起に書いてありました。


!!そうなんです、このスリリングな修行のような道のりはお堂への参道だったのでした。夏の緑濃い景色も素晴らしいですが、紅葉の時期の景色はそれは見事なものだそうです。

塔のへつりの近くに会津鉄道無人駅「塔のへつり駅」があります。林の中にポツンとたたずんでいる小さな駅。宮澤賢治の童話にでも出てきそうな雰囲気の駅舎。
調度、電車が来たので撮影ができました。しばしの停車、そして発車。2両ほどの小さな電車がのんびりとまた林の中へ消えてゆきました。