高崎観音様に会いにゆこう

せっかくナビを買ったのでどこか遠くに行きたいと思い、高崎にゆくことにしました。水曜日はあいにくの雨模様でしたが決行。実は・・・高速道路初デビューだったのですが、関越に乗ってすたこらとなんとか高崎インターで下りて、高崎市外を抜けて高崎観音山に到着しました。
山頂駐車場に車を止めて参道を歩き出します。参道の脇には土産物屋さんがたくさんあるのですが、平日に加えてこの雨。あいている店はまばらで閑散としておりました。そんな参道をしばし歩いてゆくと目の前の小高い丘の上にニョキッと見える白い巨大な物体。これが夢にまでみた、高崎白衣観音様とのファーストコンタクトでした。

丘に向かい坂を上って行くと慈眼院が見えます。この敷地内に高崎白衣観音様はおわすのです。慈眼院でお参りをして観音様の内部に潜入をします。
観音山 慈眼院|群馬県高崎市
高崎観音とは

1936(昭和11)年、実業家井上保三郎によって建立された鉄筋コンクリート製の大観音で、高さ41.8m、重さは5,985t。原型製作は伊勢崎市出身の彫刻家森村酉三。その原型を自転車で運んだのが元首相田中角栄であったという逸話もある。
観音山の山頂、標高190mの地点にあり、建立当時は世界最大の観音像であった。 内部は9層に分かれていて、20体の仏像が安置されている。 頭頂部からは高崎市街地はもとより、群馬県の主要な山々から八ヶ岳等まで一望できる。

白磁のような真っ白の高崎観音様は横からみるとカーブしたラインがとても女性的で官能的な雰囲気が美しいです。平成7年に大規模な改修もされたようで70年以上前の建造物とは思えません。70年前に工期わずか2年で完成させたというのも驚きですし、コンクリートで作られているというのもまた驚きです。群馬出身の実業家井上保三郎氏が私財で建立したというのもスケールの大きさを感じます。

では内部に潜入しましょう。観音横にある入り口にて300円を支払います。内部は以前はコンクリート打ちっぱなしだったそうですが、白いペンキを塗られてつやつやしています。ええと例えるならば白イルカのツヤみたいな感じです。赤い手すりのある階段で9階まで上がって行きます。途中には20体の仏像が安置されており、こちらも色を塗りなおしているので美しいパステルカラーの仏像様を拝みながら天上界にゆけるということです。やたら「落書きするな」という看板がありましたがこういう場所で落書きするやつはバチが当たって当然だぞ。破壊や落書き防止か仏像は金網が貼ってある箱の中に安置されていました。閻魔様、釈迦如来、菩薩、百位観音などちょっとチープな感じの色合いがいい味を出しております。
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えっちらおっちら9階まで上がったので、下界の様子を天窓でみます。雨ではありましたが高崎市街が良く見えました。
そして、同じく高崎観音山にあった「カッパピア」の姿も発見。ジェットコースターやら遊戯具がそのままのようですね。閉園してから三年の月日あれからすっかり時をとめております。

しばらく景色を見渡していたのですが、下界に戻るためにまた来た階段を下りてきました。
外観のお姿のフォルムも美しいし、また、内部も美しい。高崎観音様は次回は晴れた日にでも訪れてみたいです。