仏像展

一木(いちぼく)オールスター。
140体軀 東京に終結!!
奈良・平安仏から円空・木喰まで

東宝チャンピオン祭りの怪獣オールスターのようなこのキャッチコピー最高です。天下の東京国立博物館で仏像展があるというので行ってきました。これみたら行かないわけいきません。
公式HP 仏像展
http://event.yomiuri.co.jp/2006/butsuzo/
平日だというのにかなりの人が入り口にいます。入場券は某主催新聞社から入手したのでタダ…ありがたやーです。
早速、チケットを渡して、東博内に入ります。奥に進み平成館に到着。
二階で仏像展が開催されているので早速、鑑賞に入ります。
木の仏像ばかりなのですが、展示会場のテーマ色が黒で少し暗めの照明がまるでお寺の中の本堂で仏像を見るような雰囲気を出しています。お寺での鑑賞と大きく違うのは360度後ろからも美術品として鑑賞できることです。

小さい十一面観音を見て、一木掘の菩薩像や観音像などをみて行くとチケットにもなっている菩薩半跏像(伝如意輪観音)とご対面です。
左足を膝にかけてお座りになっているなんとも優雅なお姿です。この像にはしばし見とれてしまいました。

そして、荒いノミの掘り後を残した鉈彫の像へと進むとお目当ての仏像発見。
”宝誌和尚像”がずんとたたずんでおりました。見てまず驚きます。仏像の顔の真ん中がぱっくりと割れていて割れ目の中に顔があるんですから、脱皮中(失礼)に見えてしまいます。宝誌和尚の中から十一面観音が今まさに出てくる瞬間を捉えた作品なのですが、凄すぎです。

上記の仏像は7世紀から11世紀の間に作られたものでした。
そして時はたって江戸時代、17世紀に円空と木喰という二人の仏師がたくさんの仏像を彫り上げました。どちらも素朴でなんともいえない味わいのあるものばかりで、見ているだけで心が和みます。

お土産は宝誌和尚像の絵葉書を買ってみました。誰にだしましょうか(笑)

特別展のチケットで常設展も見られるというので駆け足で見学、国宝などがあるのですが、はしょってあの場所へ!日本館の二階にある浮世絵コーナーです。
今回はなんと鈴木春信や鳥居清長、喜多川歌麿の浮世絵展示があって大感激でした。浮世絵の美しさもまた素晴らしいものです。

そして、特別展示で懐月堂派の肉筆浮世絵も見ることができました。
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=3465
肉筆浮世絵は刷り物と趣が違って豪華絢爛の色使いが素晴らしい作品が多いのです。

常設展でも仏像の展示がありますので仏像展とあわせて鑑賞できると良かったのですが、次の予定が入っていたために断念しました。
次回は時間に余裕を持ってこようと思います。

この東博「仏像展」の後に昨日の日記に書いた「化け物の文化誌展」開催の科博に向かったのでホント大忙しだったのです(苦笑)