秩父の旅 その2 三峰神社(前編)

滝村から更に山道を進みます。しばらく行くと二瀬ダムの建設工事現場が見えて、トンネルを越えるとそこに広がるのは秩父湖です。深く澄んだ湖はたくさんの水をたたえています。秩父湖を越えて更に上に進みます。カーブの多い車幅の安定しない道を進んでゆくと標高が高くなるにつれ、紅葉を楽しむことができます。半分くらいの紅葉だったので来週あたりは色鮮やかな山になることでしょう。

そして、やっと三峰山の頂上にたどり着きました。標高1100mの景色はまさに天上界です。修験道でも栄えたというのもうなずけます。今回この三峰山にある三峰神社に参拝をしたくて秩父にやってきたのでした。今から6年くらい前に日帰りバスツアーで山梨に行く途中に三峰山ふもとを通過したときにガイドさんが三峰神社のいわれを話してくれて、以来、いつかここに参拝にこようと思って6年たち、やっと辿りつけたというは感無量の思いでした。山頂が見えてきました。もうすぐそこです。村営駐車場に車をおいて参道に向かいます。

三峰神社
住所 埼玉県秩父市三峰298-1
ご祭神 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
伊弉册尊(いざなみのみこと)
眷属 お犬様(狼)、大口真神
日本武尊の道中案内をしたことにより眷属となったという由来があります。
毎年、2月3日に行われる奇祭「ごもっとも祭り」も有名です。
三峰神社HP↓
http://www.mitsuminejinja.or.jp/

大きな鳥居を見ると狛犬ならぬ眷属狼の狛狼がありました。境内のいたるところにお犬様をかたどった阿吽の像がみえます。


まず見えたのは日本武尊の大きな像、小高い丘に建っています。横には空手家の大山倍達の碑も見えました。その先には、奥宮が見える遥拝殿がみえます、ここから山頂の奥宮を遥拝します。はるか彼方の奥宮に向かって参拝をしました。

そして、ふと横を見ると・・・「熊出没注意」の看板。ちょっとガクブルとしました。
 
参道に戻り随身門から入ります。立派な随身門で看板があったので見てみる平成17年に改修工事が行われたそうです。ここにも眷属のお犬様がいました。


そして、参道を歩いてゆき石の階段を上がると境内に入り手水舎も立派でびっくりです。そしてもうひとつ階段があって見上げると見事な本殿の彫刻がみえました。まさに絢爛豪華です。改修工事が全て終了して真新しいものとなっていました。

おびただしい彫刻の色の洪水にしばし唖然としてしまうくらいに圧倒され、心を落ち着けて参拝。山頂に拍手の音が響き渡ります。
社務所でお犬様のお守りを受けてきました。盗難よけや火事よけによいとのことです。

神社内にちょっと変わった喫茶店があるので行ってみることにしました。
「小教院」さんです。

以前は三峰神社にはお寺があってここに観音像が祭られていたのです。神仏分離が行われた後にはこのお堂は閉ざされ荒れるがままだったものを平成3年に改修工事を行い喫茶に生まれ変わりました。
内部には観音様の掛け軸があり、また趣のある内部にてお茶を頂くことができます。

コーヒー525円を注文。三峰山の清水を使った味わい深いコーヒーにお菓子がついてきます。音楽もない静かな店内で優雅な時間を過ごしました。

宿泊をしたい方は隣のホテル「興雲閣」さんを利用してるそうです。日帰り入浴の「神の湯」500円もこちらで入れます。タオルつきなんで参拝の後に温泉につかるなんていうのも良いと思います。

今回は時間がなかったのですが、次回来るときには興雲閣さんに泊まって静かな三峰神社の静寂を体験してみたいです。