秩父の旅 その3 三峰神社(後編)

三峰神社の参拝も無事に終え小教院さんで割引券をもらったので参道入り口にある「秩父宮記念 三峰山博物館」に行きました。

調度、特別展示で「お犬様展」を開催しており神社境内にあるお犬様のお姿のパネル写真や奉納された数々のお犬様のお姿、絵や彫り物などが展示してありました。
三峰山は三峰講による参拝が盛んでそれにちなんだ資料が常設で展示してあります。
そのほか、神社の宝物、観音院時代に修験道で栄えた頃の資料や秩父宮ゆかりのものがたくさん展示してありました。修験道というので役行者と二鬼や不動明王像などを見ることができます。そのほか、十一面観音像や歓喜天など寺院時代の貴重なものを拝見することが出来ました。

そしてここの目玉はなんといってもニホンオオカミの毛皮!既に絶滅をしているニホンオオカミなのですが、2体この三峰山博物館に展示されています。ちなみに世界でも8対しか毛皮を確認されていないという貴重なものなのです。
ニホンオオカミ展が延長開催されていたのでモンゴルとカナダのオオカミの毛皮も比較してみることができました。展示室は見学者を察知して電気がセンサーでつくようになっています。ニホンオオカミの毛皮の退色を防ぐためだそうです。カメラ撮影ものフラッシュが退色の原因となるので禁止だとか。

展示室の内部に入るとうす暗い電気がつきました。レプリカの実物大のニホンオオカミの模型がガラスケースの上と横にあるので比較しながら、毛皮を見ることができます。モンゴルやカナダのオオカミよりも小ぶりの茶色い毛皮でした。形もしっかりと残っていてなめしの技術の高さがわかります。しっかりとした形でニホンオオカミの在りし日の姿を想像することができました。

博物館見学も終わったので、しばし休憩。見晴らしのいい高台にある「お犬茶屋」さんに行ってみました。お店の前のベンチに座って、名物の「中津川いもでんがく」300円を食べることに。中津川いもとはこのあたりでとれるこぶりのジャガイモだそうです。このいもを焼き、田楽味噌をつけて炭火で焼くのだとか。大きな串に刺さっている四つのでんがくですが、あっさりした素朴な味わいでとても美味しく頂きました。
山を一望する場所にあるので景色も最高です。
 
景色も堪能して三峰神社詣でも無事に終了したので一路、山道を下り里に戻ります。