秩父の旅 その4 橋立堂鍾乳洞

天上世界の三峰山を降りて秩父市街に向かいます。途中、荒川町の山道の道路で道を横切る小猿に遭遇しました。このあたりは果樹園がありますからサルもいるようです。
さて、秩父といえば巡礼です。 秩父三十四カ所の観音霊場は、西国三十三カ所、阪東三十三カ所と共に、日本百番観音に数えられています。
秩父34札所
http://www.chichibufudasho.jp/fudasho/index1.htm

いつかはお遍路さんになって巡礼巡りをしたいという夢が私にはあるのですが、今回はささやかな夢実現の前哨戦ということで2箇所の札所をめぐってきました。

一つ目は29番札所 長生院 
http://www.chichibufudasho.jp/fudasho/otera-29/29.htm
入り口のしだれ桜など木の手入れの行き届いた古刹です。
ゆるい絵面の小坊主プレートが各札所の案内板となっています。

二つ目は28番札所 橋立堂(はしだてどう)です。
http://www.chichibufudasho.jp/fudasho/otera-28/28.htm
車を駐車場においてしばらく200mほど歩くと切り立った崖が見えてきました。見上げてみるとそそり立つ岩崖。その下に馬頭観音を安置したお堂、橋立堂があるのです。馬頭観音ということで馬にちなんだ馬の像や奉納品がありました。3時半くらいだったのですが、実に静かな空間。本尊の馬頭観音様のお姿もまた素晴らしいです。
 

お参りも終えたのでもうひとつのみどころに行きます。この岩壁の真下に鍾乳洞があるとガイドブックに書いてあったので潜入することにしました。入場料200円。写真撮影禁止なので写真入り口のみです。崖を下に下りてゆくと木戸の入り口が見えて中に入ります。

内部は鍾乳洞の湿った空気が漂っています。水も流れているので滑らないように気をつけながら進みます。かなり狭い場所があるので進むのも頭をぶつけないように入りこんでゆきました。入るとすぐに石造が見えます。古いもので顔が判別できませんが、馬頭観音だったのでしょうか?
ここは橋立堂の奥の院でもともとは巡礼者の胎内巡りとなっていたものを現在は観光で見学できるようになったということです。しかし、この胎内巡りはかなりヘビーでした。今回はご利益ツアーなんでうちの母親(68歳)を連れて行ったのですが、この崖下から上に上がるので常に階段やハシゴを使って上に上にと狭い通路の中をときにはほふく前進に近い状態で進むのです。そんなわけで石筍など見所もあるのですが、頭ぶつけたら確実に流血だろうし、すっころんでも流血だろうというので気が気がではありませんでした。
さらにネガティブ思想は加速して閉塞感でもし地震でも来たら私らは階段から滑って落ちて死んでしまうであろうなどと思ってしまったわけです。
まさにリアルサバイバー体験となったのでした(笑)スニーカー履いていってよかったです。それでもたまに滑りそうになったんでサンダルなんかだと恐そうです。
ほうほうのてい(久々にこの言葉を使いました)で親子揃ってなんとか20分後に無事に出口が見えたときはちょっとした感動でした。後で親に凄い文句をいわれましたが・・・(笑)

札所巡りとあわせてちょっと過酷なアトラクション。これもまた良い思い出になりました。

秩父の旅も終焉に近づいてます。