その4 さきたま古墳公園

念願の古墳群の見学開始です。

古墳群は9つあり、ひとつが円墳でそのほかは前方後円墳です。位置は資料館側と道路をはさんで駐車場側に分かれており、まず資料館側の瓦塚古墳を見学しました。前方後円墳の回りを囲むように内堀と外堀があり、この古墳では形象埴輪(犬や水鳥)が多く発掘されたそうです。残りの三基の鉄砲山古墳、奥の山古墳、中の山古墳、いずれも前方後円墳です。

道路を渡って駐車場がわに向かいます。「はにわ処さかもと」さんの裏に繭みたいなこんもりとした丘が見えてこれが愛宕山古墳です。天祥寺との間にあるのではじめ古墳をわかりませんでした。こじんまりとしています。

天祥寺を越えて更に歩いていくと広大な公園が見えました。真っ直ぐにゆくと丸墓円古墳が見えます。
 
唯一の円墳なのですが、この日本最大の大きさなのだそうです。高さが19m主軸長、105mありちょっとした小山です。ここは忍城の水攻めのときに石田三成が本陣を取りて「石田堤」を築きました。
かなりの急勾配の階段を登っていくとやっとつきました。そして、見下ろすと絶景が広がっていて非常に素晴らしい景色でした。
上から他の古墳をみるとスケールの大きさが更に伝わってきます。

次に隣の稲荷山古墳に上りました。前方後円墳なので小山をふたつこえるのが面白かったです。ここで国宝の「金錯銘鉄剣」などさまざま宝物が発掘されました。頂上に復元された礫槨(れきかく)※遺体が安置されていた場所 があります。
  

お次は将軍山古墳です。前方後円墳の周りに円筒埴輪が置かれています。ちょっと不思議な光景でしばしみとれてしまいました。古代はこんな感じで埴輪をおいて死者を守っていたのでしょうか?なんとも幻想的な呪術めいた雰囲気さえも感じます。
  

「さきたま史跡の博物館」に入場するとここにある「将軍山展示室」内部も見学ができます。ここの展示室はなんと古墳内部にあるのです!
内部に入ると発掘された3個の円筒埴輪と古墳の断層面、そして二階には石室の復元があり死者をどのように安置していたか副葬品はどんなものかなどがリアルに再現してありました。ラッキーなことに担当職員の方がいて、将軍山古墳の説明をしてもらえました。感謝。古墳の上に乗っている円筒埴輪は184個もあるのだそうです。

最後に武蔵野国際大である、前方後円墳である主軸長、138mの二子山古墳を見学して全ての古墳見学が終了です。二子山古墳まわりには古墳群を世界遺産にしようという垂れ幕がかかっていました。