その1 頼政神社と雀神社

埼玉近場探訪にまたもや出かけてみました。まずは自宅から車で40分の茨城県古河市に向かいます。古河市に昔はお城がありました、古河城というお城です。1400年代に古河公方が創建し土井利勝が城主となった翌年に三階櫓が完成しました。しかし、明治に廃城となっており、現存はしていませんが堀や土塁が古河市歴史博物館の回りに残って当時の面影を少しだけ残しています。
http://www.city.koga.ibaraki.jp/rekihaku/index.htm

古河歴史博物館の近くに以前から行きたいと思っていた神社があったので行ってきました。

頼政神社
茨城県古河市錦町9-5
創建 1694年
祭神 源三位頼政

1190年宇治にて平家との戦いに敗れ自刃した源頼政の首を家臣が古河に埋葬したのがことの神社創建とされています。もともとは古河城敷地内にあったものを大正時代に河川工事のため現在の土塁の上に移転したそうです。
ここにくるのに何回も道に迷ってしまいました。マピオンやカーナビの地図では地点が出ているのですが、どうしても見つけることができないので、車から降りて歩いて探してみると、住宅街の間に階段があって鳥居をみつけました。階段もかなり古い階段です。鳥居を越えて燈篭を越えてゆくと社殿が見えます。そして両脇に二対の狛犬が見えました。

「お 気 楽 初 老 夫 婦 の神社探訪・狛犬見聞録」
http://5.pro.tok2.com/~tetsuyosie/index.html
こちらのHPで以前に見かけてあまりの可愛さにどうしても見てみたいと思っていたのです。思わずなでてしまいました。ずんぐりした形でなんとも味があります。阿形がかなり痛んでいて顔が見えないのがちょっと可哀想でした。
うっそうとした木々に囲まれていてとても静かな場所です。気持ちよく参拝をさせていただきました。
源頼政といえば、平安時代のゴーストバスター四天王を従えて数々の鬼を討ち取った源頼光の子孫になり、頼政も朝廷に現れた奇怪が怪獣「鵺」(ぬえ)退治で有名です。どうしてこの関東の片田舎に首を奉ったのか伝説では首がこの地で止まったからといいますが、不思議でなりません。

そして、次に向かったのは雀神社です。地元では「お雀さま」と親しまれている利根川の河川敷沿いに建っている神社です。

雀神社
住所 古河市宮前町4-52
創建 不明今から1100年前に出雲大社より勧請されたとされる
祭神 大国主命少彦名命事代主命
歴代の古河城城主、徳川将軍家に崇拝されたそうです。ここの狛犬茨城県最古のものとか。境内に入ってみてみると頼政神社と似たような形のずんぐりした狛犬が社殿前に二対いました。

社殿もかなり重厚な古いつくりで、由緒書きを見てみると1605年に建立されたそうです。とても清清しい空気で気持ちよく参拝させてもらいました。
ここにはもう一体狛犬がいます。

獅子山というのですが、岩山の上に狛犬が載っているものです。当時は色つきだったようで、大分薄れていますが赤い色の躍動感溢れるものです。