踏ん張るライオン

横浜山手の洋館、ベーリックホールの玄関入り口にて見つけた置物です。

アンティークのカップなのでしょうか?取っ手の代わりに真鍮製のライオンが2匹踏ん張るようにカップ本体についています。
ライオンの踏ん張り具合が実にイイ!
取っ手にしがみつくように手と足と尻尾を添えて、そしてお互いを見つめあっている視線。

「そっちは最近どうよ?」
「うーんたまに嫌になるけれどももう慣れた」
「やっぱ慣れだね」
「そうだね」
・・・そしてまた沈黙・・・
なんて話でもしているかのような憂いのある表情がたまりません。
ちょっと哲学者のようにも見えますね。
このライオン達はどれくらいの月日をこうやって踏ん張っているのでしょうか?
この先もずっと踏ん張り続けるのでしょうね。

縁の下の力持ちのようなそんな頑張る姿が妙にいとおしくなってしまって撮影しました。

改めて写真を見ていたらライオンに翼をつけてあげたくなりました。
翼をつけたライオン、合成獣の「キマイラ」みたいですね。
羽ばたいていたら少しは踏ん張るのが楽になるかなと思ったのです。