1人前100円 なんで美味いの?
料理の本を見るのが好きなのですか、一冊の料理の本でも作ってみたいと思うのは一品か二品くらいでしょうか。
どうもこてこてと下ごしらえをしてみたりとか、作業をたくさんするよりもパッパと作る合理的な料理の方がうんまいなーと思う性格がそう思わせているようです。要するに面倒くさがりってことなんですが・・・。
星の数ほどいる料理研究家の先生達は日夜いろんなレシピを作って発表されていますが、最終的にはシンプルが一番だということにたどり着きました。
そんなわけで日々の料理というが非常に手間のかからないものばかりなのでした。焼きっぱなしとか煮っぱなしそんな具合です。
そしてそのシンプル料理道のお手本がいます。けったいなオッサン(失礼)という風貌の魚柄仁之助さん。自由人の生き方だと憧れのオッサンでもあります。エコだなんだというよりも、食うためにメシを作るそんなスタンスを尊敬します。著書はたくさんあるのですが、その中でも一番好きな本が↓の本です。
- 作者: 魚柄仁之助
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2001/05
- メディア: 文庫
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とにかく、手間がかからないし、合理的で、安い食材でそして美味しいっていうのは凄いなといつも感心します。よくある節約料理みたいにやたら油とかマヨネーズを入れてカサ上げをするのではなくて油を極力減らして調理もしているので実に健康的でもあるのですね。この人の凄いのは揚げ物がめったに出てこないことですね。使う油も少しです。
材料も安い旬の野菜や魚をふんだんに入れたりして見た目も良いです。
後は酒の肴みたいな白子の酒蒸しとかボイルドレバーやら牛スジ肉に煮込みやらとこういうのまで紹介していてこれもまた役立っています。
著者の魚柄センセが大の酒飲みってこともあるのでしょうが、実にシンプルで美味い肴の数々が掲載されています。
文庫本なので手軽にパっと開いて見ることができます。料理本は写真つきがいいかなと思っていたのですが、レシピがあってと言っても凄く簡単な作り方なので文章だけでも理解できます。補足として、図解の調理方法があれば写真などがなくてもキチンとつくれるのものだなとこの本を読んで思いました。
写真つきの本は大きな版になるので小さいこういうポケットサイズだと台所においても邪魔にならないのがいいです。
レシピ一品づつに魚柄センセのほろ苦い恋愛物語エッセイがもれなくついてくるのですが、人情厚いお人柄が見えてこちらも味わいがあります。