岩槻 まちかど雛めぐり

さいたま市岩槻区は人形のまちとして東玉をはじめとするたくさんの人形店があります。江戸時代の始め1615年ごろから日光東照宮の造営、修築にあたった工匠たちが、そのまま足をとどめ、お隣の春日部市などが桐箪笥や下駄などの木工品の産地なのでそこで出た桐の粉を糊と固めて人形を作り出したことが発祥とされおり、現在でもたくさんの人形職人さんが人形を作っているまさに「人形の町」なのです。
 
そんな岩槻で今年で4回目となる「まちかど雛めぐり」というイベントがあると聞いて行ってきました。
公式HP  http://www.hinameguri.com/
岩槻の駅周辺の店舗や施設63箇所にさまざまな雛人形が展示されていて見ることができます。人形店のみならず、銀行、飲食店、八百屋さん、などなどさまざまなお店が競い合うように雛人形を飾っています。

写真のお店は駅前通りにある「写真のいわかみ」さんです。
外には立ち雛が飾ってあり、中に入ると昭和30年後ごろのお雛様がカメラ用品に囲まれて飾ってありました。店主の岩上さんにこのイベントのことを丁寧に教えていただき、岩槻の名所や桜情報などを教えていただきスタートをしたのです。

ケーキ屋さん「トワソリーヌ」さんの我が家のお雛様

鈴木人形さんにあった現代的なお雛様、ドール系ですね。

丹杉長谷川家、蔵作りの商家にお雛様が飾られていました。

江戸時代のお雛様

大正時代のお雛様

岩槻大正館では皇太子と雅子様のご成婚を記念した立ち雛がありました。

人形のマルイさんの隣の「手作りの店マルイ」さんでは入り口ディスプレーが雛人形一色。

マルイさんの人形 一番大きな親王飾りだそうです。

そのほかにもたくさんの雛人形を見たのですが、見学をしながらもうひとつのお楽しみがあります。貰った地図についているスタンプラリーです。決められたポイントで6個分のスタンプを押すと記念品と交換とのことだったのでチャレンジしてきました。
最終地点は春は桜の名所としても有名な岩槻城跡公園の先にある「市民会館いわつき」です。

中にあるレストラン「大手門」さんで記念品のポストカードを頂きました。

見学を終えて雛人形のバリエーションは実にさまざまなものがあるのだということを感じました。関東風、京風でも違いますし、座ったお雛様以外にも立ち雛、中には立てひざをついているものやまた、一体だけの裃造という単体のお雛様など、大きさも豆粒くらいからかなり大きなものまで、江戸時代から平成までの顔の変遷などや衣装を見るだけでも楽しかったです。

全体の所要時間は2時間半くらいだったと思います。
地図を持って歩いていると同じように見学をしている方に話しかけられたり、立ち寄るお店でも親切に雛人形の説明をしていただいたりと実に楽しいまちかど雛めぐりツアーでした。