妙行寺の牡丹と大カヤの木

新日本名木百選なるものがあるそうです。
全国の名木を選定したものとか。http://park8.wakwak.com/~matsunaga/meiboku.htm
そんな名木のひとつがに家から程近い与野にあるというので行ってきました。

与野の大カヤ
http://www.scvb.or.jp/data/konpira.shtml
妙行寺が管理している大きな大きなカヤの木です。
樹齢は1000年くらいになり高さは約21mで幹も太いです。首都圏では最大級の大きさになる国指定の天然記念物です。1000年の月日を経った今も緑色の葉をつけてまさに現役という貫禄で街を見下ろしております。
写真のフレームギリギリになんとか納まりました。

撮影を終えたので道路向かいにある妙光寺へ。
正式には日蓮宗東永山妙行寺というそうです。

入り口から凄くかぐわしい香りがしていたので中に入ってみると、

ブラボー!
牡丹の花がまっさかりに咲いておりました。
大きな大輪の牡丹達の数々豪華な花ですよね。
    


別名「百花の王」とも言われるのがうなづける美しさです。
境内にはあまーい香りが漂っていました。

昨日、久しぶりに読み終えた澁澤龍彦の25の花にちなんだエッセイ「フローラ逍遥」にも牡丹の大輪の絵とエッセイが掲載されていました。その中にあった話です。

フローラ逍遥

フローラ逍遥

「妖花」といって中国では牡丹は美しい女性の化身といわれているそうで、昔話に二人の牡丹の精に愛される男の話があるそうです。一人が死にそうになったので牡丹に水をかけてあげたらまた美しい姿で通ってくるようになったとか・・・結末が物悲しい牡丹灯篭とはちょっと違った妖艶な話ですよね。

妙行寺の牡丹も夜になったら女性の姿になるのかもしれません。

近場探訪でこういった嬉しいサプライズに出会うと思わず顔がほころんでしまいます。