千葉県立関宿城博物館

休みだったので新4号バイパスを走行しているときのこと、案内表示を見て年末に外観のみしか見られなかった関宿城に登城してみようと思い立ち行ってきました。
千葉県立関宿城博物館
http://www.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/index2.html
関宿城は坂東太郎こと利根川と江戸川に囲まれた千葉県野田市関宿三軒家のスーパー堤防上にあります。初代藩主松平康元から栄えていた関宿城も明治初期には廃藩置県に伴い廃城となってしまいました。現在は元々あった場所より位置を変えて3層4階(江戸城富士見櫓風)の城を再現、在りし日の美しい姿で土手の上に建っています。晴れた日には富士山が見えるパノラマ風景の広がる絶景の場所です。

GWということもあり駐車場は既に満車。なんとか車を止めて関宿城に向かいます。大手門をくぐって中に入るとカッパ君がお出迎えしてくれました。
 

展示室は3つに分かれており猛威を奮った利根川や江戸川の荒れ狂う川と人間の戦いの歴史が展示してあります。第一展示室は近代の利根川の河川工事などの様子を展示しています。友人の子供に聞いたらここはミニチュアが一杯あると聞いていたので見てみるとたくさんのミニチュアがジオラマとともに精巧に再現されていました。これを見て年配の方が「あっ美輪明宏の歌に出てくるヨイトマケだ」と言ってました。
 
第二展示室は江戸時代初期の江利根川流域における大がかりな河川改修事業などを再現してあるミニチュアがありました。

そして第三展示室は利根川で活躍した高瀬船の大きな模型を中心に河岸問屋と醤油蔵を再現してあります。野田市ヤマサ醤油キッコーマンなど醤油メーカーがあり今でも醤油の町として有名な場所です。
 
二階には関宿藩にちなんだものが展示、藩主の甲冑や刀などを展示してあります。

では、登城記念に天守閣の四階に向かいます。
360度のパノラマ風景が広がっていました。窓の開閉は禁止されていたのでガラス越しからの撮影ですが、春のこの陽気でこれだけの視界、筑波山がうっすらみえました。澄んだ空気の冬などは物凄いクリアが景色が遠くまで見えることでしょう。
  
在りし日の関宿城の城下を思い浮かべながら天守閣から望む景色はまた感慨深いものでした。

※ 今回は職員の方に許可を取って館内撮影をさせていただきました。