ブラック・ダリア

映画館でみた予告編が印象に残っていたのでDVDがレンタル開始になったと同時に借りてきました。

ブラック・ダリア コレクターズ・エディション 2枚組 [DVD]

ブラック・ダリア コレクターズ・エディション 2枚組 [DVD]

http://www.black-dahlia.jp/

1947年ロサンゼルス。ダウンタウンの空き地で、身体を腰で切断された女性の惨殺死体がみつかった。黒い炎を思わせる漆黒の髪、青白い肌を照らす黒ずくめのドレス。ハリウッド・スターを夢見ながら大都会の暗闇に葬られた女を、人は「ブラック・ダリア」と呼んだ。捜査線上に浮かび上がる一編のポルノ・フィルム。ダリアと瓜二つの大富豪の娘、そして彼女の一族にまつわる黒い秘密。事件の謎は、捜査にあたる若きふたりの刑事の運命をも狂わせていく・・・・・・

何で見たかったというとケネス・アンガーの著書「ハリウッドバビロン2」を読んだときに映画のタイトルにもなったブラック・ダリアことエリザベス・ショーの衝撃的な死体写真が載っていて予告編を見ていて鮮明な記憶とともに蘇ってきたからです。1940年代のハリウッドの暗黒史に名を刻んだ猟奇殺人事件がブラック・ダリア事件なのです。

そんなブラック・ダリアを絡めての1940年代のLAの話なのですが、映像がベルエポック的なよき時代アメリカの雰囲気でよかったです。

物語はいろんな要素を詰め込みすぎて断片が一個ずつ印象に残ってしまうので原作を読んでいないので途中でついていけなくなってしまいそうになってしまいました。人物相関図を見終わってから確認して納得したのであらすじも含めて先に見ておくほうが良かったです。

私が気に行ったのはやっぱり、ブラック・ダリア役のミア・カーシュナー。モノクロのスクリーンの中だけの登場なのですがヴァンプと純粋な部分を兼ね備えた美しさです。泣いている姿が凄くいい。モノクロのトーンと彼女の雰囲気が凄くモダンな幹事を与えいてよかったです。

ナンバー2はブラック・ダリアに瓜二つの大富豪の娘、マデリン・リンスコットのママです。精神安定剤を飲んでいるのでエキセントリックな情緒不安定具合がたまりませんでした。いい味だしてます。
しかし・・・ヒラリー・スワンクのサディストっぽい雰囲気が好きですがミア・カーシュナーと瓜二つというのは無理があると思いました。

サイドの人たちに目が行ってしまって実際に物語の中心になるアイスとファイアーの二人の刑事と二人の間を揺れ動く女性ケイ(スカーレット・ヨハンソンは凄く可愛い)の三角関係も忙くて見逃している重要シーンがたくさんありそうなのでもう一回見てみることにします。
その前に原作を読んでみますかね。

ブラック・ダリア (文春文庫)

ブラック・ダリア (文春文庫)


日本の作家だと島田荘司氏の小説「ハリウッド サーティフィケイト」がブラック・ダリア事件をモチーフにしています。下記が紹介記事です。実在のブラック・ダリア事件の写真HPも紹介してますので良かったらご覧ください。
ハリウッド・サーティフィケイト - monksiiru(もんくしーる)の日記