そうじは大事。

先週は一人で一棟売のマンションの共用部掃除とゴミ片付けをしていました。
単身用のマンションなんですが所有者が変わってから管理体制がずさんになっていたところです。投資用物件となって売買がはじまるとオーナーがちょくちょく変わります。投資目的だと建物をいかに高く売り飛ばすかというマネーゲームになるので資産の運営しか目がいきません。そんなわけで建物にも入居者にも所有者は愛着もないので大抵ずさんになることが多いです。売れるまでのつなぎの所有なのでオーナーが変わるたびに翻弄される入居者はちょっと可哀想だなぁとこういう物件を見ると思います。

現場の状況は廊下の共用電気には蜘蛛の巣、共用部廊下にはタバコの吸殻があって更に側溝の溝に刺さってい水の排水をふさいでいる。ほこりだらけの汚れた階段と廊下、玄関ドア。そして階段の踊場などに出し忘れたのか置いていったのかゴミの袋が15袋以上。人や猫は入っていないようでホッとしました。
廃墟だったら味わいがあるかもしれませんが、これでも一応、人は住んでいるのです。単身者のマンションとはいえこりゃひどすぎ。ご近所から苦情がくるのも当たり前です。オーナーも建物に興味なければ入居者も共用部はゴミ捨てと認識していてどっこいどっこいというところでいい勝負に思えました。

そんなわけで早速お掃除開始です。階段をホウキで掃いて水をまいて側溝のタバコの吸殻をはしでつまみ、水の流れを復活させました。電気の蜘蛛の巣はカッパを着て防御しながらホウキにタオルを巻いてふき取りました。ドアなどの汚れはタオルと雑巾で拭き掃除。
最後は一番の大物、ゴミを処分したのですが、もうなんだかわかんないゴミが満載で体中がかゆくなってしまいました。ジュースの缶の入った袋、一本一本全ての缶にご丁寧に吸殻が入っています。物凄い臭い。
そして他は乾き物のゴミですがなんでもありなのでそのまま袋に封印。やれやれと思いふと横にある段ボールを見ると真空パックのお赤飯が10個そのまま!ひぇぇと思っていると視線がどこからかきます。なんだべこの気配?と思い見上げるとカラスが2匹鋭い視線で私をにらんでます。「もしかして、カラスのご飯とっちゃったの?」しかし、カラスに横取りと思われようとも処分しなくてはなりません。恐怖の視線にさらされながらもなんとか袋に詰めて大急ぎで階下に降りてきました。カラスの餌としておいておいたとは思えませんがホントいい迷惑です。

2日間かけてなんとか作業完了。掃除が終わると汚かったときはよどんだ雰囲気だった建物が、掃除を終えると見違えるように空気の流れができたようで気持ちのよいものになりました。

やっぱり掃除って大事ですねぇ。

あぁぁ身体がカイカイです。