うわさの神仏

私の利用している市立図書館では新作本の紹介がリアルタイムにネット公開されています。
お目当ての本を見つけるとネット予約もできてしまいますから図書館フリークのわたしとしてはとてもありがたいことです。
そんな新作紹介にてみつけたのが加門七海さんの文庫本です。

うわさの神仏 - monksiiru(もんくしーる)の日記以前の日記にて其ノ一、その後其ノ二を紹介しています、今回其ノ三がようやく発売となったようです。

うわさの神仏〈其ノ3〉江戸TOKYO陰陽百景 (集英社文庫)

うわさの神仏〈其ノ3〉江戸TOKYO陰陽百景 (集英社文庫)

東京の怪しげなスポット、大集合!
風水、祟り、いろいろな神仏に妖怪。オカルトオタクな著者がガイドする、江戸東京のちょっといわくありげなスポットの数々。添付の地図を片手にぶらぶらと散歩はいかが。(解説/なぎら健壱


表紙の河童が可愛いですね。甲斐ヨネさんというイラストレーターさんが描かれたそうです。
サブタイトルに「江戸TOKYO 陰陽百景」と題してあるとおり今回は東京のあやかしミステリースポットが満載なのです。ありがたいのは詳しい地図がついていることです。普段遊びに行っているあの場所のちょっと近くにこんな場所がと再発見をたくさんしました。しかし・・・地図を見るとさすが魔都東京、いたるところにあやかしスポットが現代都市に当たり前のように存在しているのだなぁと感じます。

パートは3つに分かれていて
一、 是非行ってみましょう
ご利益のある神社仏閣の場所の紹介をしています。ちょっと珍しい飛不動さんやしばられ地蔵などもご利益満点なのだとか。

二、 行ってみます?
?が着くのだからわけありってことですね。東京タワー、新宿など普段あたり前に行ってる場所にもあやかしは存在するようで・・・

三、 行きたいなら止めません
最後はもう知らないよーというあやかし全開スポットの紹介なのですが、列挙してみると渋谷、池袋、上野、などなどやはり普段から行っている場所なんですねこれが。東京は魔方陣のようにあやかしの網が張り巡らされているようです。それは最新のビル、スポットにも関係はないということで。だって元からそっちの方が長くいたわけですから。

この本を読んで、東京のガイドブックなどを見てうまくリンクさせながら観光をすると凄く面白いと思います。ちょっとトンデモ発想だと思われてしまいがちですが、加門さん歴史や史跡、神社仏閣のことなどとても詳しく取材されているのでこの一冊を読むことによって江戸の文化や人々の信仰心は時代背景を知ることも出来てしまう江戸の歴史、文化を紹介したになる本なのです。

夏の涼をもとめて掲載の場所に行く東京あやかしツアーなどいかがでしょうか?