岩槻大師でお遍路さん

梅雨のうっとおしい季節には地下にもぐりましょうということで、行ってきました岩槻大師。
公式HP http://www.evam.ne.jp/iwatukidaishi/

ここの本堂の下には地下拝殿があってお戒壇めぐりが出来ます。地下拝殿には四国八十八箇所のお砂がありそれを踏ませていただき周ることによって八十八箇所巡りが岩槻の地で出来てしまうといる素晴らしいワープシステムなのです。お遍路さんといえば同行者でしょうということで今回は「空の上にはなにがある」http://www.sorashido.net/
主催のそらさんにご同行願いました。(コンテンツの中の日記「今日の脳みそ」がおススメ)朝っぱらからお遍路というセレクトに喜んでいただけるお方で感謝します。

まずは入り口で200円をお支払い。そして初公開、お遍路ルックに着替えます。お遍路ルックは正式には白衣(はくい)と言います。
背中に書いてある文字は「南無大師遍照金剛」です。

お遍路ルックの下が迷彩色ですが気にしない気にしない。
みちのくプロレス新崎人生みたいで素敵です。お遍路ルックに着替えると心も穏やかになるのが不思議ですね。こうなると杖と笠もほしいなぁ。

本堂にお参りを済ませ、いよいよ地下拝殿に潜入。ここから階段を降りて下に行きます。では最初のお砂を踏みましょう。このミニ座布団の中にお砂が入っているのです。
 

戒壇巡り最初のダンジョンである真っ暗な中を手探りで歩いていきます。壁伝いにいけば進行方向に進むので怖くありません。しばらく暗闇を進むと顔面にカーテンのようなものがバサっと当たるのでそれをめくってみると・・・そこはオレンジ色の裸電球のような照明の中に包まれた四国八十八箇所巡礼お遍路ワールド@ミニチュア版なのです。

 

ここには1番札所〜88番札所までの札所のお砂があり、弘法大師像も88体。札所の数字を年齢とした干支ごとの守り本尊もあります。周りには写経やら弘法大師様のお姿を写したもの、折鶴などが壁中いたるところに飾ってあります。壁と言う壁に貼ってあるのでなんというか信仰心の厚さがゆらゆらと紙からにじみでて舞っているかのようなカオスな雰囲気です。一人でここにずっといたら壁が迫ってくるかのような錯覚にとらわれることでしょう。
 

そんなカオス渦巻く中を一番札所からカニのように横歩きをして拝んで進むを繰り返してゆきました。自分の年齢のところでしっかり拝んできなさいと入り口で言われたのでしっかと拝ませていただいてきましたよ。

カニ歩きをしていてふと、ここで前回に来たときとなんか違う感じがしたのですが、ちょっと思い出せず・・・自宅に戻りバイブルである珍寺大道場さんのHPで確認してわかりました。
http://www41.tok2.com/home/kanihei5/iwatuki.html

弘法大師像が皆、折り紙で作ったカブトを被っているのですね。さらに桜の花もお持ちになっていて賑やかさがましていたのです。同行者のそらさんが「笠地蔵のよう」と言ってましたが言いえて妙です。爺さんのように弘法大師さんの兜をかぶせてあげようかと思ったのですが、きちんと全部のお姿に兜装着済み。
とても可愛くなってしまっている弘法大師様たちはキュートすぎです。そしてもうひとついつもと違うことに気がつきます。音がない。今日はやけに静かだなと思っていたらいつもテープから流れる子供達の声のお経が聞こえてこないのです。エンドレスに続くテープの声がこれまたカオス感を高めていたのだと気がつきました。耳からしばらく離れなくなるので音がないのが寂しい気もしますが湧き上がってくる圧迫感がない分リラックスしますね。

そんなこんなでのんびりとお砂ふみをし、最後の八十八番目のお砂を踏み本堂に上がってきました。

八十八箇所巡りが出来てたらお礼参りです。

本堂右脇にある高野山奥の院にお参りをしてお遍路は無事に終了したのでした。

お遍路ルックをお返ししようとしたら住職に呼び止められました。
「自分の真言知っている?」
守り本尊は酉なので不動明王と知っていたのですが、真言はあいまい。「わかりません」と言うと二人ここに座りなさいと促されて住職の前で正座。
教えてあげっから覚えなさいと言われてメモメモ。
「のうまく さまんだ ばざらだんかん」
コレを三回唱えて
お願い事を三回唱えるのだそうです。

手の合わせ方やその手のひらの中の宇宙観、仏教の真髄などもフランス語を交えてご説明していただきました。説明をしていただいてハッとする部分が多々。良い気づきの機会となりました。日々の精進の道しるべにしたいと思います

白衣が凄くほしいなと思っていたらネット通販で買えるようです。
四国巡礼センター
http://www.junpai-center.net/goods/index.html
ほしいもの満載です。