死の雑学

先日読んだ「遺品整理屋は見た!」とタイミングよく借りて読んでいたのがこの本です。

死の雑学―舌を噛み切っても死ねない理由

死の雑学―舌を噛み切っても死ねない理由

断食後や飢餓状態の時に一気に食べると-。薬とお酒を同時に飲むと-。骨折を放っておくと-。子どもが熱湯に手を突っ込むと-。あらゆる日常に潜む死の危険を、元監察医の著者が医学的見地から検証し、その予防法も解説する。

名著「死体は語る」でお馴染みの上野正彦先生の本です。法医学を通してたくさんの死体を見てきた先生だからこそ書ける一冊ですね。

一人暮らしをしている身にとっては人ごととは思えない事例がたくさんあって読んでいるうちに日常生活って危険がいっぱいなのだな、人間の身体というのは案外ともろいものなんだなぁと今現状当たり前に生きていることに感謝をしてしまいました。とくにおっちょこちょいの私にとっては日常生活は危険が一杯のようです。

サブタイトルの舌を噛み切っても死ねないというのは舌を噛んでも噛み切るということが出来ないので出血量はそれほどでもないというのが真相だそうです。しかも舌にはたくさんの神経が通っていますからその痛さは尋常ではないそうです。テレビなどで舌を噛み切って死ぬ忍者を昔から見ていたのでこれはかなり意外でびっくりしました。

法医学関連の本の中でも上野先生のものはわかりやすく、読み応えがあって実用的な知識が得られますのでおススメです。

昨日、ガス台で片手鍋を使いそうめんをゆでていました。ふと床をみるとそうめんが何本か落ちていたのでしゃがんで拾ったときに腕に何かがひっかった感触がありました。
そうめんを拾い上げて上を見下ろすとゆらゆらと揺れている片手鍋、どうやら鍋の持ち手にぶつかっていたようです。
もし、これがひっくりかえっていたら見事に頭から熱湯そうめんをかぶっていたわけで・・・。例えば小さなお子さんがふざけて突進してきた場合とか、かなり怖いシチュエーションです。身近な家庭での事故の恐怖を感じた瞬間でした。
そうめんをゆで終えて鍋に水を入れてひっくり返す現場検証実験をしたのですが、幸いにも全部ひっくり返る構造にはなっていなくて元の並行位置に戻るようになっていました。しかし、反動で熱湯が飛び上がること確実です。私はおっちょこちょいなのでいい気づきになりました。ホント日常生活は危険が一杯ですね。気をつけます。