夏の遠野へ その1

8月21日から25日まで、みちのくひとり旅と称して岩手に5日間の旅行に行ってきました。新幹線はやてに乗って大宮から2時間、新花巻についてから釜石線に乗り40分で着いたのが遠野物語の地、遠野です。念願の遠野の地にやっとたどり着きました。
 

遠野駅や街にはいたるところにカッパのオブジェがあります。
駅前のカッパオブジェ 夜中に動くと言う噂も??

カッパ交番 

宿泊は駅前の御伽屋さんです。民宿に泊まるなんて久しぶりでかなりわくわくです。
到着したのが午後一時前だったのでチェックインまで時間があるので駅前にあるレンタサイクルを借りて遠野の町を散策してくることにしました。
情報収集には観光協会がとても役立ちました。
http://www.tonotv.com/members/kankoukyoukai/
ここでカッパの捕獲許可証も売っています。

まず行ったのは遠野市立博物館。ここには遠野の古くからある伝承の再現やら資料がたくさんあってまた時間があればむかしばなしなどをマルチスクリーンシアターで見ることもできます。まずここに来て遠野の歴史をしることが出来てよかったです。

博物館見学の後に裏手にある鍋倉城跡の鎮守、南部神社に行ってきました。ここで権現様を発見。この権現様は遠野のいたるところにあって遠野物語では火を消したり、権現様どおしがケンカして耳をかじられてしまったとかいろんな話が残っています。
 
ここで曇っていた空から大粒の雨が降り出してきたのでしばし南部神社にて休憩。雨宿りをさせてもらっていました。
30分くらいして雨がやんだので次なる目的地に向かいます。
雨上がりの太陽が出てきた遠野の町を自転車で走り回ったのはとても気持ちが良かったです。5分くらい走らせてたどり着いたのが「会下(えげ)の十王様」です。
会下さんのお宅の裏手にあるので、ご主人がいらしたので声をかけて中を見せていただきました。ここの十王さんたちは会下の家族のみんなが病気で苦しんで田植えが出来なったときに変わりに田植えをしてくれたそうです。田植えがすっかりすんでいて家人が十王様をみたら足にドロがついていたとか。なんとも頼もしい神様ではありませんか。
昔は修験者だったらしく、役の行者の像などもありました。
 

途中にちょっと小休止。
遠野名物、明けがらすを買いにまつだ松林堂さんに行ってきました。
  

10個で630円、米の粉に砂糖、ゴマ、クルミが入った素朴な菓子です。
http://www.akegarasu.com/top.htm
中のクルミをヤタガラスに見立てているのだそうです。

時間はもう少しあるので更に進みます。
先ほどの鍋倉城跡の周りの山道を自転車を漕いでひたすら進みます。普段自転車に乗っていない私にはギア付きとはいえかなりこたえました。進んでも進んでも山道。時折見える看板には「熊注意」聞いてないよーと思いつつも進むと「程洞のコンセイサマ」の鳥居を発見。コンセイサマとは金精様と漢字では書く男性性器をかたどった神様です。子孫繁栄や豊穣の神様なのだそうで遠野には今でもいくつかのコンセイサマが残っています。
コンセイサマまで200m」とう標識を見てなら登ってみようと軽く急な山道を上り始めたのは良いのですが行けども行けどもたどり着きません。15分くらいヒーヒーいいながらやっとたどり着きました。山道を舐めてはいかんですね。
コンセイサマの洞

なんとか参拝を終えてまた自転車で滑走して進んでゆくと見えたが自然石で作った五百羅漢様です。大飢饉で亡くなった人々の鎮魂のために作られたものだそうです。今では判別も難しくなりひっそりとたたずんでいます。
 
ここで山道はほぼ終わりとなったので下界までの近道を使っております。途中に立ち寄ったのが愛宕神社です。
 
そして下に下りて町に出るとあったのが、「卯子酉様」です。赤いヒモを左手だけで結ぶと縁が叶うという縁結びの神様なのだそうです。真っ赤なヒモが至るところにあって目に鮮やかに強烈な印象を投げかけてきます。遠野では翌日も探索をするのですが赤が非常に印象的に残りました。
 

夕暮れにちょっとだけよってきたのが寺町。7個のお寺が集まっています。
対泉寺の仁王像、日本一となっていましたが何が日本一かわかりません。

お隣の常福寺
お知り合いから紹介を頂いたお寺さんです。極めて普通のお寺っぽいのですが、なぜか鐘つき堂にイリュージョンのように赤い橋がかかっております。何か意味があるのでしょうか?
ここの墓地からみた夕暮れの風景がなんともいえず素晴らしかったです。
 

この後、自転車の返却時間が迫っていたので慌てて駅に戻りました。四時間ちょっと借りて750円也。自転車も新しいものでギア付き。暑くなければちょっとした街中散策には良いと思います。

途中にみつけた猫のみなさん。遠野の町にはいたるところに猫がいて無防備に昼寝をしておりました。のどかなんでしょうねぇ。

自転車で駆け足で回ってみましたが、お店の人、町の人みなに親切にしていただきホントに助かりました。
夜は御伽屋さんにてひっつみなど郷土食をあしらった夕食を頂き、ご主人に遠野の歴史やら伝承などをお話してもらい非常に勉強になりました。
御伽屋HP http://www2.ocn.ne.jp/~go1/
夜のオプションなど楽しいイベントもある楽しく遠野が学べる民宿です。
看板猫のグーちゃん達がお待ちしています。