夏の遠野へ その2

翌日は22日は朝からどんよりと曇っていました。今日はレンタカーを借りて遠野を散策します。JRのレール&レンタカーを利用だったので駅に朝8時半に行くと本日の車輌はなんとラッキーなことにいつも乗ってる日産マーチ。さらに緑色のボディで「カッパ号」でした。カーナビもついているのですが、詳細地図は遠野市の地図と道路マップを念のために持参したほうが良いと聞いていたので持っていたのですがこれがホント役立ちました。
カーナビが途中で終わってしまうことなどしばしば。やはり最後はアナログが重要になります。
さて、まずは遠野八幡宮へ。大きな神社です。

駅から5キロほどでつくのが常堅寺。カッパ淵で有名なお寺です。
 
カッパ淵とずっと会いたかったカッパ狛犬さんです。一対になっていて両方とも頭が陥没しています。
 

朽ち果てた味わいのある早池峰神社の古参道の鳥居

伝承園にも行ってきました。
調度、おかいこさんを飼っていました。小学校のときに餓死させてしまったお蚕さん、ゴメンナサイ。

ここに来た理由はオシラ堂を見たかったからです。
入り口から既になんかオーラを感じるような雰囲気。
  

四角い部屋には全ての面にびっしりとオシラ様が掲げられています。被っている布には一枚一枚願い事が書いてあり、いけばお願いことを書いて新たに布をかけることができます。一人ひとりの願いが鳴門海峡の渦潮のようにグルグルと輪廻しているような感じを受けました。願いの力のカオスが見えるようなそんな場所です。とにかく強烈でした。

このころには既にザーザー振りの土砂降り。伝承園の駐車場にある物産屋さんでトマトとゆでたとうもろこしを買ってみました。後にこれが車中で昼飯となったのですが、これがまた美味い。売り子のオバちゃんもまたいい味。さらに進みます。

奥まったところにあったのが山崎のコンセイサマです。ご神体もしっかりとあって陽石の横には陰石もありました。和合と生産豊穣の象徴ですね。

 
少し戻ってデンデラ野に行ってみました。ここは昔60歳を過ぎた年寄りを捨てていた場所だそうです。それくらい遠野の土地は厳しい風土だったのですねぇ。この丘から下界をみた老人たちは何を思い死んでいったのでしょう。この老人たちが亡くなるときにはシルマシと言って歌声などが里に聞こえたそうです。

山口の水車

北川家のオシラサマ。一般のお宅に祭ってあるバリバリ現役のオシラサマです。
 
アポ無しで行ってしまったのに快く見せていただき感謝感謝。次回は連絡してから行きます。申し訳ありませんでした。
なんともいえない雰囲気を持つオシラサマ。神様なのですが謎の部分や禁忌や罰があるので扱えなくなったお宅ではお寺や博物館に預けてしまうこともあるとか。神様を祭るというのはとても大変なことなののだと実感。そして信仰の深さもひしひしと伝わってきました。

続いては福泉寺へ
ここのお目当ては十一面観音です。17mの一木彫りというスケールの大きさ。写真撮影禁止なのでこちらを参照ください。
日本すきま漫遊記↓
http://www.sukima.com/12_touhoku00_04/10fukusenji2.htm
ちなみにお寺も広いので車で拝観も出来るのですが、受付のおばちゃんが一人出来たのでもったいないから歩いてゆけというので8分間雨よけのある通路を上がっていき観音様を拝見してきました。デカイデカイ。お姿もデカイけれどお顔がデカイ(笑)ここは入り口の仁王門も顔がデカイのでなんだか笑ってしまいます。顔だけ魚眼レンズで撮影した犬みたいなんですよ。

遠野ふるさと村。
曲がり家が再現されていて、広い敷地をのんびりと散策すると昔の遠野の村にタイムスリップしたような気になるような再現が素晴らしいです。
中にはまぶりっとがいてその一つの曲がり家にいたオババ様が父方の死んだ婆ちゃんのカメさんにそっくり。こじんまり具合といい、いや、マジで蘇ったかと思ったくらいです。思わず涙ぐんでしまった。
 
遠野は記憶の再開の地でもあるのでしょうか?








その3に続きます