八幡山古墳と地蔵柄古墳

埼玉県行田市には前方後円墳8基と円墳1基がある「さきたま古墳群」とはじめとしてそのほかにもたくさんの古墳が残っています。そんな行田市に点在する古墳を見学に行ってきました。
まず最初についたのが、行田市藤原町にある地蔵塚古墳です。公園になっており子供たちが鬼ごっこなどを古墳を使っていました。住宅街の一角にいきなり現れる不思議な古墳です。


ぐるりと廻ってみました。ここは7世紀中葉から末葉に作られ、一辺28mの大きさの方墳です。頂上に登って見ると名前の由来になった地蔵堂がありました。この古墳には横穴式の石室があるのですがなんとこの奥壁と壁面に線刻画があったというので一躍有名になったのだそうです。保存のため残念ながら内部見学が出来ませんが、大宮公園近くの「さいたま歴史と民族の博物館」にてレプリカを見ることができます。
http://www.saitama-rekimin.spec.ed.jp/

地蔵堂と地蔵様
 
石室入り口

さて次はここから程近い八幡山古墳です。
こちらは工業が隣接する場所にある古墳です。こちらも良く残っていたなぁと思うような場所。公園になっていました。
一番上の写真を見ていただくと見事な石組みです。この古墳は径74m7世紀後半に作られた円墳です。盛り土が取り除かれて石室が露出しているという珍しいものなのです。どこかでみたと思ったら飛鳥の有名な石舞台古墳。それにちなんで「関東の石舞台」と呼ばれているそうです。
上まで上がって石組みを見学してみると実に見事なつくりです。石室は16.7mの長さで3室にわかれています。この立派な石室からみて被葬者は高貴な身分の人ではないかと言われており、一説には聖徳太子の舎人だった物部連兄麻呂(もののべのむらじえまろ)の墓ではないかと言われているそうです。

石組み

石室入り口

こちらの石室は土日には内部を見学できるようです。一度中に是非入ってみたいものです。

街中に普通に溶け込んでいる古墳の風景がなんとも不思議な感じに見えました。
さて、続いてさらに古墳めぐりに行きます。