京都妖怪紀行

京都のあやかしどころ、妖怪にちなんだ場所を紹介するガイドブックがあったらいいなぁと思っていたらホントに出ました。

京都妖怪紀行―地図でめぐる不思議・伝説地案内 (角川oneテーマ21)

京都妖怪紀行―地図でめぐる不思議・伝説地案内 (角川oneテーマ21)

妖怪愛好会隠れ里会長であり、妖怪探訪家の村上健司さんの紹介による、妖怪ファンの妖怪ファンに贈るベスト京都あやかしガイド決定版ってな感じでしょうか?もちろん妖怪ファン以外の人にも楽しんでもらえる一冊になっております。
第一章から第八章までにわかれて、妖怪、人物、動物、モノ、場所、神仏、霊の世界、おススメコース案内までついてくるという至れり尽くせりなのです。

たとえば第五章の不思議な場所・・・
貴船神社。絵馬の発祥がここだというのを知りました。
貴船神社は鴨川の水源にあたることから治水のカミサマとされており、旱魃や長雨のときには歴代天皇が祈願をしたそうです。旱魃の時には黒馬を長雨の時には白馬を献じていたのが時を経て馬をささげる代わりに板に描いた馬、すなわち絵馬をささげるようになったのだとか。
超メジャー級の有名どころからマイナーな場所まで本文の下に場所の紹介があるので非常に見やすいです。

絵馬で思い出したのですが、少し前にこんな本を読みました。

絵馬に願いを

絵馬に願いを

神社や寺に行くと絵馬を見ることが非常に多いです。小さな絵馬から額に入って社殿に飾られている大きな奉納絵馬までたくさんの種類があります。そんな全国各地にある絵馬を紹介しているのですが、一般的な寺社が頒布しているものとは違った祈願者自身が描いたオリジナル絵馬というのが実に味わいがあって面白かったです。稚拙な絵なのですが、願いが凄くこもっているのがわかるのですね。
そして、判じ絵になっているものはもうなぞなぞの世界。わかると妙に嬉しいです。これも面白いです。