ふぞろいな秘密

私の利用している図書館にあったのでそういえばほとぼりも冷めたから読んでみっかと思い読みました。うちの市立図書館5冊も蔵書持ってました。この手の流行り本は騒ぎが落ち着くと閉架となって倉庫のこやしとなってしまいます・・・近日中にこやし決定でしょう(苦笑)

ふぞろいな秘密

ふぞろいな秘密

休みの日の夜にボケーとしながら読みました。2時間かからずに終了。
内容はワイドショーで散々報じられたきたもの以上のものは何もありません。
さて、困った。読んだらきっと80年代の思い出が全て吹っ飛ぶから腹が立つかなぁと思っていたのですがぜーんぜん。何も感じないんですね、これが。ああそうで終わりです。

この人の出た80年代のCMで東芝のビデオデッキのものがあるのですが、森をさまよう石原真理子に仮面の謎の人物が近づき迷宮の森を更に逃げ惑うというのがあって曲は安全地帯のアルバム「安全地帯3 抱きしめたい」から「yのテンション」。シャレにならんくらいハマっていたのを思い出します。
私は80年代の石原真理子好きだったんですよ。触っちゃいけない怖い部分もあるような不思議な雰囲気が良かったです。ミステリアスというよりはどこからか感じる「不安定さ」が良かったんでしょうね。とにかく80年代の彼女は可愛かった。

読んでいて当時話題になった玉置浩二との恋愛についてのDV描写についてはびっくりしましたし、後はマンションで怪我して腰の骨折った事件などは事実ならばとんでもないことだとは思いますが、恐ろしいことにこのピリピリしている時期に作られた安全地帯の曲というのはホント名曲が多いのが事実。スキの無い張り詰めた緊張感のある曲が多いんですよね。刹那的な絶望感が心地よかったりします。そして彼女の不安定さがそんな名曲を生み出す原動力となっていたのかも知れません。個人的にはアルバムは2、3、4ぐらいの人でなし感とどこかに荒涼とした寒々しさが漂う感覚が大好きです。
困ったことに私は石原真理子と別れた玉置浩二からピリピリ感が消えてしまった安全地帯のアルバムは聴かなくなっていました。こっちも今聞くと凄く優しくてよい曲が多いです。ホント見事な転換期になっているんですよね。動と静みたいな感じ。

今回の暴露本を読み終えて当時にそういえば「ノーコメント」って曲があったっけと思い出して聴きました。サビの歌詞が当時を思い出してなつかしい。

♪言いたいことはホントのことは風に聞けばいい
愛しているか 愛されてるか みんなノーコメント♪

ノーコメントを貫き通した玉置浩二が当時マスコミを意識して作った一曲です。
プロモーションビデオも確信犯的な映像で面白かったものでした。

読み終えて知ったのですが、映画も出来上がっていたのですね。