木の博物館、木力館

水曜日にまたもや出かけてきたのは岩槻です。
タウン情報誌を見ていたら見つけたのが木の博物館。HPを見てみると面白いものがたくさんありそうなのでやってきました。
木力館(きりょくかん)
HP http://wood-power.com/
場所は埼玉市岩槻区新方須賀という越谷市に近い場所です。
木力館は大忠という材木屋さんが運営している博物館なので会社の敷地内に建っています。

これは電話ボックスのようです。樹齢450年のもみの木をくりぬいて作ってあります。

概観、六角形の不思議な建物です。さざえ堂のような感じもします。
入り口には木彫りの番犬がいました。
 

中に入るとふわっといい香りがします。木の香りです。こちらは昨年に出来たばかりの新しい博物館で新築ほやほやです。館長さんはご不在でしたが、従業員の方にとても丁寧に詳しい説明をしていただきました。
ここは展示物をみるよりも建築や材工の木そのものを見る博物館で床、壁、天井、階段などなどすべての箇所に木を使っているのですが、館長のこだわりで特に埼玉産の木をたくさん使っているのが特徴です。こだわりの材料の木を集めるのが2年、構想2年という長い年月をかけて作られた自慢の木達の集大成が木力館なのです。
埼玉って3分の1が森林だと教えてもらって以外でした。主な産地は飯能や秩父方面の山林なのだそうです。
一階の様子 
自然光のあたたかみが優しいです。

いろんな木のサンプル。輸入材が安いと思っていたのですが今は国産のものの方が安いのだそうです。凄く以外でした。

ラオス産の檜風呂、ラオスの檜は目が詰まっているので風呂桶に最適なのだそうです。後ろは木力館の模型です。

面白い形の和歌山産の槙の木、

ガラスが多い建物なので冬でも日光の光が差し込んで暖かいです。

一階と二階をつなぐ螺旋階段は曲げて作ったのではなく彫り出しで木をくりぬいて作ったものだそうです。ゆるやかなカーブがとても美しいです。
 

二階の様子

天井を見上げてみました。天井の灯り取りのガラス
三重の塔はここを作った大工さん手作り。芯柱もあって本格的な造りです。

檜風呂の上に懐かしい木の風呂蓋もありました。

大きな柱

この建物は六面体で作られています。三角形を合わせた建物なのでとても丈夫で地震に強いのでお堂などで使われるそうです。

私は化学物質に非常に敏感なのですが、ここの建物にいるときはまったくくしゃみなどしませんでした。塗装剤なども自然のものを使っているそうです。床のフローリングも触ってみると優しい手触り、木を触っている感触が実感できます。よくあるコーティング加工のものだと木が呼吸できないので薄い塗料を塗っているのだそうです。
 

1時間位見学をしながら説明をしてもらいあっという間に時間が過ぎてしまいました。
木という自然の素材に囲まれているのはとても心地良かったです。気持ちがとても落ち着きました。まさにこれぞ、アロマテラピー

建物そのものが博物館というコンセプトも斬新です。
ちょっと疲れたときにここにくると疲れも取れそうな感じです。木のことや建築のことを学べて楽しい見学でした。

予約をすると椅子を作ったりなどの体験も出来るのだそうです。
お風呂椅子を作るという体験、次回機会があったらやってみたいなと思いました。