木曽呂の富士塚

埼玉県の不思議事典という本がお気に入りなのですが、読んでいたら出てきたのが「木曽呂の富士塚」です。これは行ってみたいと思い川口に行ったついでに立ち寄ってきました。

ウィキペディアによると富士塚とは・・・
富士塚(ふじづか)は、富士信仰に基づき、富士山に模して造営された人工の山や塚である。造営の方法として主に、
1.富士山の溶岩を積み上げたもの
2.すでに存在した丘や古墳を利用したもの
がある。
頂上には浅間神社を祀る。富士講が盛んになった江戸時代に造られ、関東地方を中心に分布する。

場所は川口市東内野という田園が残るのどかな場所で芝川がすぐそばに流れています。
地図を見ると高田水稲荷とあって横に木曽呂の富士塚と載っていました。
「そば処 はすみ」というおそばやさんがあったのでそれを目印にして細道に入ると富士塚が裏手に見えました。お隣は「日本料理ふじ」というお店があります。富士塚にちなんだ名前のようですね。
外から見ると・・・うっそうとした森が見えます。ここだけ木がたくさん生えていて小島の様な感じです。
入り口 鳥居と燈篭など

水稲荷さん

少し離れてみるとちゃんと富士山の形をしています。
この富士塚は埼玉県で最古のものだそうで、1780年に作られたそうです。高さは5.5m、直径は20m、結構大きいんですね。昔は山開きなどもしたのでしょうか。

では早速富士登山です。階段を上がっていくと

 

頂上です。お鉢めぐりが出来るように火口が掘ってあります。

下を見ると裏手が切り立った崖になっているので結構な高さに感じます。
今は陥没しているそうですが、昔は塚を貫いて胎内巡りができるようになっていたそうです。これは在りし日に入ってみたかった。

富士塚はとてもきれいに保存されていました。これからもずっと残して欲しいと思います。
都内にある富士塚3基とならんで木曽呂の富士塚は重要有形民俗文化財に指定されているそうです。