坂戸の聖天宮

埼玉県坂戸市道教の寺院があるのをご存知でしょうか?10年ほど前に私は行ったことがあるのですが、木曜日に久々に行ってきました。
坂戸ののどかな道路を走ることしばらくすると見えてきました。色の洪水のオール総天然色の建物。ここが聖天宮(せいてんきゅう)です。
公式HP
http://platz.jp/~seitennkyuu/

駐車場に車を止めて受付で300円拝観料を支払います。(以前はお布施という形だったのですが拝観料になった模様)
しかし度ハデであります。

入り口の門は天門といいます。
でかい唐獅子が二匹


中に進むと見えるのが前殿、ここにも唐獅子です。そしておびただしいレリーフなどなどすでに目が痛くなってきました。




前殿内部の天井、びっしりとゴールド装飾

門神さま

そして回廊をあるいて中庭に入り、やっとたどり着きました本殿。
ここにご本尊さんがいらっしゃいます。本殿の内部も豪華絢爛です。
ご本尊は「三清道祖(さんせいどうそ)」という3人の神様で元始天尊道徳天尊、霊ほう天尊。その横には南斗星君、北斗星君が鎮座して、前方では東西南北の守護神、四大天王がにらみをきかせて守っています。


ラッキーなことに参拝客も少なかったので案内人の方に説明をしてもらい、台湾式の正式な参拝をしました。
お線香を三本持って、本殿に跪き「三清道祖様 皆々神様」と唱え、名前、住所、祈願を心の中でお願いして線香を香炉にさします。

続いて祈願の御礼のためにまた、本殿に跪き手を合わせて、その手を下に置き(女性は手のひらを上に男性は下に)という動作を12回します。これが台湾式の参拝方法なのだそうです。
12回の意味とは十二支や時間の12時間などの数字からのようです。

本殿前にある龍の見事なレリーフがあり、とても立派なので感心して見ていたら、案内人の方に何匹いるか数えてみなさいといわれて数えてみると9匹いました。9匹の龍で「九龍(クーロン)」竜の数では最上級の最高位になるのだそうです。そして、宝珠を持っている爪が5本。この数も龍の爪は3本、4本、5本とあるそうなんですが最高位をあらわしているものなんだそうです。九龍を拝している寺院ということで聖天宮も最高位の社格ということなんだそうです。竜のもっている宝珠は力をあらわしているそうです。

レリーフには龍と鳳凰がやたら多いです。こちらも理由があって龍は男神鳳凰は女神の眷属になるそうです。どうりで数が多いわけですね。唐獅子も大きなものから柱の欄干の細工などいたるところにありました。

案内人の方の説明で知ったのですが、この聖天宮はなんと台湾人の個人の方が建てた道教寺院なんだそうです。40代のときに大病を患ったときに道教の神様に祈願をして快癒されたことに感謝をしてこの聖天宮を建立されたとか。
創始者の方は85歳の現在もお元気なんだそうです。

この豪華建築の材工、装飾物はすべて台湾で作られてこちらで組みたてをしたそうです。月日はなんと15年かかったとか・・・スケールが大きすぎで凄すぎです。
面白いのがこれだけ度ハデで色の洪水なんですが、とても静かで厳かな雰囲気なんですね。
信仰の深さを感じるからなんでしょう。

台湾式礼拝などめったに出来ない体験をさせてもらい楽しかったです。