熊谷探訪その4 踊るはにわの里、江南町

今年のお正月に上野の東京国立博物館に行ってきました。ここにはユーモラスな男女の埴輪があります。この江南町の野原古墳で発掘された踊る埴輪です。ラッキーなことに平成館にて展示中で間近で見ることができました。実にキュートな姿で大好きな埴輪です。ちなみにこの埴輪は大きな方が女性で小さな方が男性と言われています。

東京国立博物館データベース 
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B07&processId=02&colid=J21428X

まず向かったのが県道47号線荒川にかかる押切橋手前の押切橋南公園にある踊るはにわのモニュメントです。
実物よりも大きなサイズです。

下から


お次はここから少し行った場所にある、熊谷市立江南文化財センターです。こちらで貰った江南町の文化財の資料が地図付きでとても役立ちました。

ここには江南町で出土された埴輪などが展示されています。
踊る埴輪(複製)が!


踊る埴輪のほかにも武人なども展示されています。
 

続いて向かったのが、踊る埴輪が発掘された野原古墳群です。
江南町野原にある野原八幡神社に道に迷いながらもなんとかたどり着きました。
野原古墳群は現在は畑になってしまっていて存在していないそうです。
神社の横にあった説明看板に記載をとどめています。

踊る埴輪は1930年(昭和5年)この八幡山神社の西側にあった前方後円墳でに畑の開墾中に発見されたのだそうです。
東京国立博物館には1932年に売り渡されて保存展示されているといういきさつのようです。

踊る埴輪がここで発掘されたと思うと感慨深いものがありました。

江南町には他にもたくさんの古墳があります。そんな古墳のひとつ塩古墳に足を伸ばしてみました。
山林の中にひっそりとある塩古墳群
八幡神社周辺に分布する98基の古墳の総称です。このうちの前方後円墳が23基が県指定史跡になっているそうです。築造年は4世紀代と言われています。

江南町は以前は大里郡江南町だったのですが、現在は熊谷市と合併して熊谷市江南町となりました。「緑と踊る埴輪の里、江南町」というキャッチフレーズは健在でよかったです。