東京国立博物館 国宝 薬師寺展

3月25日から6月8日まで東京国立博物館、平成館にて開催中の展覧会に行ってきました。
平城遷都1300年記念「国宝 薬師寺展」です。
http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=5129

めったに見ることが出来ない薬師寺秘蔵の国宝の仏像などを見ることが出来るというのでたくさんの人が詰め掛けていました。

薬師寺というと修学旅行に行ったんだけれどちゃんとみた記憶がないんですねトホホ。
そんなわけでリベンジ薬師寺というわけなんです。

今回は仏像以外の展示もたくさんあって非常に面白かったです。
まずは狛犬。木製のものですが凄く形のよいものです。これは境内ではなくて神殿狛犬として中にいたのでしょうか?
八幡三神坐像は小ぶりながらも素晴らしいできばえのもの。

初めて見たのですが、板絵の神像もありました。

さてお待ちかねの仏像です。聖観音菩薩立像。曲線美が美しく、装飾の衣もアクセサリーも全て木彫りで掘りあげています。
本堂に展示してあるときは後ろに回ることができませんが今回は360度で見ることができます。後姿もまた素晴らしい美しさでした。
聖観音菩薩像を見て回廊を渡っていくと、本日一番度肝を抜かれました。
日光菩薩像と月光菩薩像を上から見下ろせる趣向となっていたのです。ビックリしました。
317cmある大きな仏像です。
上から見てそして下に下りて今度は見上げるという二つの楽しみ方できます。
日光菩薩月光菩薩も穏やかなお顔で曲線がとても美しいです。
360度で見渡してみても無駄がないつくりで素晴らしいですね。
今回の展示の仕方は多くのものを詰め込まずに展示をしているので非常にゆったり見ることができます。(以前の仏像展のときはさすがに目が痛くなってしまったのでこれくらいのボリュームはのんびりとじっくりと見られてよいです)

他には玄奘三蔵と慈恩大師のお姿の掛け軸などもありました。

解説を見なくても途中途中に2分程度のビデオ上映があるので薬師寺の美しい風景を見ながら理解できてありがたかったです。

最後に見た吉祥天像は小さな絵でしたが非常に細かく描いておりとても美しかったです。

こちらは企画展なのですが、常設展ではお花見のシーズンに合わせて展示物に桜をあしらった絵画、工芸品を随所に展示をしていてこちらも楽しく見学しました。