児玉町のさざえ堂

児玉町に素晴らしいさざえ堂があると聞きさざえ堂には目がない私は早速行ってきました。一般道でのんびりと車を走らせること2時間、埼玉県本庄市児玉町ののどかな田園風景が広がる場所にありました。
児玉三十三霊場の第一番札所でもあるお寺、成身院です。
本堂の上の小山をあがると見えたのが「さざえ堂」です。

今は住職さんがいませんので、檀家の方のご好意で三役さんが持ちまわりで受け付けをしてくれてお堂を開放してくださっています。
今年は3月15日から5月15日までの10時から4時まで拝観可能で木曜はお休みと聞いていたので早速、行ってきたのでした。

お堂に着くと、なにやら賑やかです。地元の小学生のお子さん130人が社会化見学中でした。お堂に子供がいっぱいいるというのは実に良い風景です。
私の先に年配のご夫婦がいらしていたようで見学を終えて出てきました。

お堂の入り口で拝観料を納めて先に進みます。
一番上の写真がさざえ堂の外観です。2階建てに見えますが、内部は三層になっている不思議な建物です。


お堂入り口には狛犬がいます。あれ?狛犬?という疑問は置いておいて、日本一大きいというわに口を鳴らして中に入ります。
  

左から入っていくと中は回廊式になっていて、ぐるぐると上まで上がるというシステムになっていました。内部には百体の観音様がまつってあります。今から200年以上前に浅間山が噴火したときの犠牲者たちの鎮魂のために作られたが始まりだとか。
1788年に建立したお堂は1888年明治21年)火災により消失し、明治44年に再建されたものだそうです。
観音様は消失などで揃っていなかったそうなのですが、いくつかの年代を経て寄進により、昭和50年代にようやく百体全て鎮座になり今に至っているとのことです。

1階には秩父三十三霊場、2階には坂東三十三霊場、3階には西国三十三霊場の観音様がまつってありてっぺんまで上がると百霊場、百観音にお参りしたことになるとう誠にありがたいシステムです。
観音様も素晴らしいですが、飾っている台の上の装飾、唐獅子などの壁絵、3階の間の天井画なども実に素晴らしかったです。

途中に腰をかがめて急な階段を登ることはありますが、2階、3階とも天井の高さもあるのでゆったりと見学することが出来ます。外部から見るよりもずっと広く感じました。

境内には白い可憐な花が咲いていました。シャカってここでは言うんだよなぁと受付の方がおっしゃっていました。百体観音のあるさざえ堂の周りにシャカの花が咲くなんて素敵な光景でしょうか。のんびりと時間が過ぎていくような場所でまた来てみたいと思いました。

成身院 百体観音 アクセスなどは↓へ 
5月15日以降は見学は予約制になるそうです。
http://odekake.jalan.net/spt_11382ag2130009599.html

5月16日追加
上記の花の名前は「シャガ(射干、著莪)」というそうです。
お釈迦様の話をしていたときだったので私が聞き違えたのかもしれません。