内藤新宿の地獄巡り

日曜日に新宿まで行ってきました。新宿というと高層ビルが立ち並ぶ都会という印象が強いですが、昔の宿場町の面影の残るものが今もたくさん残っているのをご存知ですか?そんな江戸時代の面影を辿って探訪してきました。
まず、行ったのが新宿三丁目駅のちょっと先、靖国通りにあるお寺、正覚寺です。調度、法要があったみたいですね。

六地蔵さん、

子供合埋碑

新宿が宿場町で栄えていたときにはたくさんの飯盛女(遊女)がいて病気などで亡くなると弔うひともなく投げ込まれたという哀しい歴史があり正覚寺は投げ込み寺とも呼ばれていたそうです。

お隣にあるのが正受院です。
こちらはコンクリートの本堂。

入り口にお堂があります。

ここに鎮座しているのが「綿のおばば」で有名な奪衣婆像です。

頭にかぶっているのはなんと綿なんです。
咳止めに霊験があるそうで、幕末には大変な賑わいをみせたとか。
この像は旗本高力士が妻の像を作ったところこのような姿になってしまい、納めたという説や小野篁が作ったとも言われているそうです。小野篁といえば、昼間は朝廷の官吏、夜は地獄で閻魔大王の補佐をしていたという人物で私は大ファンです。

お次はちょっと歩いていくと、大きな地蔵さんが見えてきます。
江戸六地蔵のある太宗寺です。

いやぁ大きな地蔵さんです。江戸六地蔵は今も5体は現存しているのだとか。

本堂はコンクリートのもの。

こちらは不動堂です。

お隣にあるのが塩地蔵、テトラポットのように塩が盛られていてお地蔵さん埋まっています。

墓地には大名内藤家の菩提寺でもありお墓があります。

そして、太宗寺といえば閻魔堂。
入り口すぐ横にある大きなお堂です。

中はご開帳以外はしまっているのですが、電灯ボタンを押すと一分間だけライト照明が付き中を見ることができます。

中にいるのは大きな閻魔様です。
その大きさはなんと550cm!ちょっとした大仏クラスの大きさの迫力ある閻魔様です。撮影が上手く出来なかったのですが脇にはでっかいやっとこもありました。これで舌抜かれたら痛そうです。

左脇には奪衣婆がいます。こちらも大きい240cm。
アバラの表現などかなりリアルでおどろおどろしい姿です。

衣をはぐということで妓楼の商売神として信仰されたそうな。まさに地獄のやり手ババですねぇ。
現世で見られる地獄めぐりはなかなかリアルなものでした。


おまけ
昨日11月30日は三の酉で大酉様が各地であったようです。

花園神社でも大酉様が賑やかに開催されて、宴の後。
いよいよ師走がやってきたと感じますね。