川越探訪 その3 つぼ焼きいもの平本屋

「九里よりうまい十三里」って言葉ご存知でしょうか。
九里は栗にひっかっけて十三里は江戸から十三里の場所にある川越の特産さつまいもを指しています。川越は江戸時代からさつまいものの産地で知られていました。

そんなさつまいも帝国の川越ではさつまいもを材料にした和洋問わずにさまざまなお菓子が作られています。芋羊羹を筆頭にイモアイス、シュークリームなどなど増殖の一途です。そんなさつまいも帝国の中でもひときわ孤高の輝きを放つおやつというと「焼きいも」でしょう。作る肯定はシンプルそのものですが昔からファンは絶えません。
そんな焼きいもなんですが最近そういえば余り食べていなかったんですよねぇ。
理由は屋台の焼きいもが割高でしかも昔ほど美味しくないというのが理由です。そんななか川越で凄く美味しい焼きいものお店があると聞きやってきました。

まずはこの素敵なたたずまい。もうしびれちゃいますね。
つぼ焼きいものお店、平本屋さんです。

石焼きいもとは違って特性の壺の中で焼くつぼ焼きいもなんだそうです。店内には針金でさつまいもがぶら下がっていて、サイズはこぶりの中くらいのサイズを厳選しているようです。お値段は1本150円。安いです。気さくなおじさんが店主でホイヨと手渡された焼きいもはずっしりと重くてあったかいです。
店頭では小さな子供さんが一生懸命食べてました。子供のおやつに自然の甘みの焼きいもは最高ですよね。

家に帰って早速割ってみると、おぉ黄金色の艶やかないもが現れました。
 

お味はさつまいもの甘さがこれでもかとぎゅっと詰まっていて美味しいです。ねっとりとした食感でまさにスイートポテトっていう言葉そのもの。甘露甘露の味わいで幸せです。

さつまいも帝国の川越も今や焼きいもの専門店はこの平本屋さん一軒だけなんだとか。
いつまでも営業してほしいものです。春になったらまた平本屋さんのおじさんのほのぼの雰囲気と焼きいもを目当てに行ってみようと思います。