水族館ナイト2!

2月21日の土曜日に東京お台場にある東京カルチャーカルチャーにて素敵なトークイベントが行われたので参加してきました。
題して、「水族館ナイト2 〜水族館から宇宙が見える〜」
http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_081028197605_1.htm
昨年に行われた第一弾の水族館ナイト!2008-10-20 - monksiiru(もんくしーる)の日記が大好評で第二弾が行われることになり前回も参加させていただいたのですが今回も参加してきました。
豊洲からゆりかもめに乗って、青海まで。
市場駅前です。
 

そういえば、お魚ドックこと築地魚市場ってホントにここに出来るのでしょうか。
おっといけない今日は鑑賞するお魚のトークイベントでしたね。
東京カルチャーカルチャーZEPP東京の2階にあります。1階のライブハウスでは地球温暖化防止をテーマにしたライブイベント「Music Saves The Earth09」が行われていてDEENをはじめとして7組のアーティストのライブイベントがあったそうで一階もスゴイ人手です。

1階、2階ともに地球環境が関連したイベントなるとは不思議な偶然ですね。表現の違いはあれど、こちら水族館ナイト2!と負け時の熱さで対抗します。
 

午後5時になり会場。本日はほぼ満席になったそうです。会場では飲食が出来、出演する中村元先生プロデュースのイカしょっつるバターいためなる限定メニューもありました。
そして、午後6時になり、水族館ナイト2!スタートです。

今回は第一部は中村元先生とまんじまるさん、テリー植田さんによるトーク
題して「水族館文化論」です。
中村元先生は相変わらずの爆笑トークでみんなを楽しませてくれます。それに応戦するテリー植田さんの更なる突っ込みとまんじまるさんのボケが絶妙で面白すぎです。

みなさん、カッパっていると思いますか?中村先生は子供の頃に川でカエルのおしりに爆竹を仕掛けてし遊ぼうと企んでいたらカッパに出会ったそうです。カッパの正体は実際にいたUMA?それよりもお姉さんによく「川で悪いことをしたらカッパがでるよ」と厳しく戒められていたそうなのでそれが意識下により投影映像化されたのではないかとおっしゃっていました。しかし、その出来事により自分の行いを反省。川にゴミなどを捨てることなど決してしないそうです。川や川の生き物を敬う心ができたのだそうです。
万物のものを敬う精神、アニミズムの話を中村先生はよくされます。
水族館も自然物である水があり、その中で生きる魚や海獣などがいます。アニミズムの精神を生で感じることが出来る空間だと。もちろん見学に来るひとたちはそんなことをわからずに見ているわけですが、そんな空間で心を癒され、何かを感じ取っているのでしょう。

水族館に来るとなぜか心が洗われるような気がするのはアニミズム、日本人の心の中に根付いているDNAに訴えかけるものがあるのかも知れませんね。
私は神社仏閣に良く行きますが、水というのはとても重要な役割をしています。
例えば・・・禊なども清めるという意味で水が欠かせないものですし、境内には大概神池があります。

そんな真面目な話もしつつ、鳥羽水族館時代に見学者にウミガメの説明をするのに浦島太郎の乗ってきたカメはどの種類のカメかという話が出てきました。見学者に興味を持たせる説明のしかたの展開はさすが関西人という笑いのセンスと交えて絶妙です。ちゃんとオチがある。生物学的に検証する部分を上手く融合させて解説をする手法は人をひきつけるというのが良く分かりました。

第一部はあっという間に終わり、しばし休憩です。
ちょっと回りを撮影すると、会場内は満員のお客さんで溢れかえっています。
 

第二部がはじまりました。
この部より市立しものせき水族館の和田さんを交えての4人でのトークライブです。
市立しものせき水族館 http://www.kaikyokan.com/
テーマは「海獣の飼育、ショー」について。
しものせき水族館はフグがとても多い水族館で2001年にリニューアルされて「海響館」という名前になりました。

最近はスナメリという小型イルカがバブルリングを出すというので人気ものです。スナメリって笑ったような顔していますよね。
三月にはペンギン村という日本最大のペンギン施設も完成ということで、益々目の離せない水族館に進化しています。
 

海獣(アシカ、イルカ、シャチ)のショーについては最近パフォーマンスという言葉に置き換えられてきているそうです。やっていることは同じなのですが、ショーだと嫌がる海獣たちに無理やり芸を仕込んでいるようなイメージがあるらしいです。ショーをイメージ訳すると調教という雰囲気でサーカスのライオンの火の輪くぐりみたいなものでしょうか。しかし、パフォーマンスだと表現という形でソフィティケースされてイメージが良いということらしいです。

ちなみにイルカがジャンプしたりアシカたちが手をパタパタするのは私たちが「ハーイ」と手を上げるのと同じような日常動作だそうで、教える部分というのも凄く過酷な訓練を積んでというよりは幼稚園のお遊戯を覚える程度のものだそうで海獣たちにも負担を与えていないのだそうです。
ショーっていうのはいまだと古い言葉になってしまうのですねぇ。これはビックリしました。

面白いのはイルカは褒められたいからトレーナーさんを見て芸をするそうですが、アシかは現物主義でエサをもらえるから芸をするとか。私はきっとアシカだなと思います(笑)
他にもたくさんの面白話が満載で和田さんは見た目真面目な方に見えますが、中村先生に負けじ劣らず面白いトークの連発で実にいい味を出していました。
 

中村先生と和田さんのツーショット。どちらも素敵ですね。
 

最後に参加者からの質問に答える時間があり、無事にトークライブは大盛況のうちに幕を閉じたのでした。


中村先生の本、買いました。水族館ファンにはバイブル的な一冊です。
サインもしていただきました。中村先生の益々ファンになりました。

 

この日、スクリーンに映し出された最高の一枚。
イルカとアシカのチューです。実はエサをあげている写真なんですがほのぼのしていて可愛いです。

トークライブ中に私の席の前にいたご家族グループに9歳の男の子がいました。水族館が大好きなようで熱心に話を聞いていたのが非常に印象に残りました。
水族館の未来はきっと明るいでしょう!