善男善女が押し寄せる善光寺御開帳その2 

翌日の日曜日、昨日よりは少し天気も回復しました。ホテルを9時にチェックアウトして長野駅に戻り荷物をロッカーに預けてバスに乗って善光寺まで向かいます。

善光寺門前につくと人・人・人!朝の10時くらいなのにエライ人混みです。昨日とはうってかわっての大賑わい。参道にもたくさんの人が溢れています。

今日は宿坊で予約をしておいた内陣の祈念法要に参列をします。
善光寺大本願の尼公上人様と大勧進貫主様が二人で住職を兼ねています。私は浄土宗の信徒なので浄土宗大本山である大本願にお邪魔しました。ちなみに大勧進天台宗大本山です。

本願にて内陣の件を貰い、宿坊のタスキをかけて本堂まで移動開始です。

途中でなで牛さんも撫でてきました。

参道は大回向柱を触る人の長蛇の列が出来ていました。この日が一番長い列だったとか。真ん中くらいで一時間待ちと言ってましたから後ろだと二時間くらいの待ち時間ではないかと思います。昨日触っておいて良かったです。

本堂に着くとご印紋頂戴をしていただきます。お坊さんに頭を布のクッションのようなもので撫でてもらうもの。おでこに上手く受けるんだよと警備のおじさんに教えてもらい無事にご印紋受けてきました。

そして中に入ると中も人がいっぱいです。お戒壇めぐりも一時間待ち、中央のお前立本尊様へのお焼香も大行列という盛況ぶり。予約をしてあったので本堂右横から進み、しばらく待ったのちに内陣から内々陣に入り法要祈念をしていただきました。

善光寺の内々陣は実に豪華絢爛で浄土世界に来たかのような品のあるきらびやかさに包まれていました。法要祈念が終わるとお前立本尊様の前まで行きお参りをすることができました。
御開帳ならではのサプライズ。一光三尊阿弥陀如来というのは凄く大きなものをイメージしていたのですが、小ぶりなものなんですねぇ。お姿を見ると百済仏のようなアルカイックスマイルで穏やかな雰囲気があり、古い作のものだというのがわかります。秘仏になっているご本尊は日本最古の仏像とも言われています。
こんな真近で見られるとは思っていなかったので仏様の威光に圧倒されてしまいました。

そして、善光寺の信仰の大きさを改めて知ることになった今回の御開帳でした。

境内裏に回ると歴代の大回向柱が見えました。本年の回向柱もやがて役目を終えてここに立つことでしょう。

善光寺参りも終えたので、ちょこっとおやつタイムにしました。参道にある味噌屋さん「すや亀」にある、みそソフトクリーム。300円。
 

食べると味噌の味がちゃんとします。ソフトクリームと味噌って合うんですねぇ。

参道で見つけた面白いもの。
宿坊、白蓮坊前にあった「むじな地蔵」。
なんかに似ているなぁと思ったらあの「せんとくん」に似てますヨネ。作者を調べたら藪内佐斗司さん。同じ人でした。

善光寺まんが。
相方が子供の頃に読んでもう1回欲しいというので探したら大本願で売っていました。
左 「教育まんが 善光寺さま」700円こちらは昔から変わっていないそうです。中を見ると昔の手塚アニメのようなキャラや風合いがいい味わいです。
右の「まんが善光寺さん」1000円は平成18年に刊行されたものでページ数も多く現代的なタッチです。子供向けと侮ってはいけません。善光寺の歴史由来、由緒仏の教えがとても分かりやすく描かれていて大人でも読み応えあります。
 

帰り道に見つけた絶景。
仁王門から信州の山が窓のように見えるのが実に美しくて一枚の絵画のようです。しばしたたずんで眺めてしまいました。
 


善光寺は寺院界のディズニーランドだと言った人がいましたが、まさにその通り。一日いても飽きません。何回でも来て見たくなる場所です。