その7 大将軍八神社と百鬼夜行の妖怪ストリート

北野天満宮の参拝を終えてから近くにある妖怪ストリートに行ってきました。
一条通りはその昔、百鬼夜行が夜になると練り歩いていたそーな。そんな出来事にちなんで一条通りにある大将軍商店街は妖怪ストリートとして、百鬼夜行を再現しています。
http://kyotohyakki.com/web_0317/top%20kasetu.html

見た目は普通の商店街なんですが

お店の前に商いにちなんだ可愛らしい愛嬌のある九十九神がいて歩くだけで楽しいです。毎年、夏には百鬼夜行を再現して商店街を妖怪が練り歩くそうです。

そんな一条通りに鎮座するのが大将軍八神社です。
http://www.daishogun.or.jp/
大将軍とは方位の神様の八神将の一人で三年ごとに位置を変えるのだそうです。大将軍の位置がある方位は三年間万事が凶になるので新しいこと、土にかかわることを行う家の普請などは良くないことととされています。

大将軍神社の神紋は六芒星なんですね。晴明神社と同じく星をつかさどる神様です。

裏手に回ると立派な大将軍の像がありました。軍神という雰囲気の猛々しさを備えています。
百鬼夜行といい、鬼といい、平安時代の都には恐ろしいものがたくさんいたのですねぇ。
穢れのない場所が御所ならば、やはりそういう光にすがるために闇のものも集まりやすかったのかもしれません。なので結界を作り時には集めその力を力とするために封じ込めたのではないかと。

平安時代の夜がまだ闇の時代には星という闇の中に輝く光の存在は非常に重要なものであり、力の象徴であったのだと思います。闇がなければ陰陽道の発展もなかったわけですから、闇の住人であった百鬼夜行たちが現代に蘇ることができたのは今の世の中に忘れられたものを見出すような面白い現象ともいえますね。

毎年、5月と11月に神社の宝物である神像80体が一般公開されるそうなのでまた是非次回来るときには見てみたいものです。