川越八幡宮 名越の大祓

私は6月30日というと毎年、そわそわします。
それはなぜかというと、神社で6月30日に半年分の厄災を祓う「名越の大祓」という神事があるからです。
今年一月に狭山市に引っ越してきたので、この近くにないかなぁと探していたら何度かお邪魔している川越八幡宮さんで名越の大祓があるというではないですか。
川越八幡宮HP → http://kawagoe-hachimangu.net/
もちろん大好きな茅の輪も作られるというので、当日は会社を早退して行ってきました。
祭典は午後4時からというのでちょっと早めに午後2時半くらいに到着。
川越駅にほど近い賑やかなクレアモール商店街の一本奥まった八幡通りに神社はあります。丸広百貨店のすぐ近くにあるので周りはいつも賑やかですが、ここだけは神様のお住まいの場所、静かな静寂な空気が満ちています。

鳥居の横には告知が。そして、社殿前の鳥居には茅の輪がかかっていました。

近くに寄ってみます。茅の輪の上に人形がかかっています。かわいらしい人形は宮司さん手作りのものだそうです。
  

茅の輪は新しい茅草でできています。昨日作られたばかりのものだそうで緑が濃くていいですねぇ。
祭典まで時間があるのでお宮にてまず先に御参拝させていただきました。

境内では梅雨になり縁結びの御利益のあるご神木のイチョウの木もますます緑が濃くなって葉を茂らせています。下にある道祖神がつたに覆われていました。これもまた味わいのある風景です。
 

この可愛いおまもりはご縁結びのお守りです。

境内にはぽつぽつと人が集まってきました。

祭典の前に大祓形代に名前を書いておきます。
白が男性、ピンクが女性です。私と相方と二人分の形代を作りました。
 

形代を作ったらお札をいただきました。


4時近くなると更にたくさんの人が集まってきました。
4時になり、祭典が始まります。
 

神主さんたちを先頭に参加者が茅の輪をくぐります。
    
はじめは右に回り、次に左に回って八の字を描いて社殿に入ってゆきます。
    
社殿に入ると宮司さんの祝詞と祈祷が始まりました。
とても厳かな気持ちになります。
     
祈祷が終わった後に、神主さんが厄災を八つ裂きにするということで布をびりびりに八つ裂きに破り裂きます。これで厄災は失せました。
 

次は、先ほど作っておいた形代を頭のてっぺんからつま先まで身体にこすりつけます。最後に息を三回吹きかけて形代にすべての穢れと厄災をもっていってもらいます。
 

穢れと厄災の集まった形代を祓箱に入れて、祈祷をしてもらいます。
 

最後に今度は鳥居の茅の輪を今度は左から回って出て来て夏越の大祓の祭典は無事に終了しました。
  
茅の輪くぐりにはいろんなところで何度か行ったことがあるのですが、祭典に参加をするのは今回が初めてでした。これは今まで大変もったいないことをしていました。実に気持ちが引き締まるんですねぇ。まさに生まれ変わるような気持ちになります。
穢れと厄災を祓っていただいた後は実に心も身体も晴れやかです。
こういう季節の節目の年中行事というものがある意味というのが改めて理解できたひとときでした。

祭典が終わる頃に裏参道の灯籠に灯りが灯りました。
あじさいの花と灯籠のある参道は実に絵になる風景。
とても幻想的でした。
 

※今回、神社のことや祭典のことなど禰宜の榊原さんにお忙しい中ご説明していただきました。この場を持って感謝御礼申し上げます。