狭山市立博物館 収蔵美術展

自治会から回ってくる回覧板には狭山市のいろんな情報が入っています。
狭山市立博物館の催しなども良く入ってくるので興味のある展示があるときには足を運んでいます。
今回、なんと収蔵美術展があるというのでやってきました。

秋晴れの天気が心地よいです。風がすっかり秋風ですねぇ。
稲荷山公園は遠足の子供たちが来ていました。
 

今回の収蔵展は横山大観藤田嗣治河鍋暁斎という豪華なものです。

早速入館料150円を払って中に入ります。
特別展コーナーは平日なので貸切状態です。
まず目を引いたのが、池原昭治さんの絵です。
「狭山のむかしばなし」の絵本の絵を描いていらっしゃいます。どこかで見たようなと思っていたらTBSの「漫画日本昔ばなし」の原作、演出、作画、美術を担当されていたそうです。今は狭山市に在住なんだとか。
狭山市の市報でも名所紹介のイラストで使われているなじみのある可愛い絵です。

そして、お目当ての河鍋暁斎の「ねずみの図」がありました。ねずみの図が奉納されていた狭山市柏原の西浄寺さんで写真は見ましたが、2009-02-25 - monksiiru(もんくしーる)の日記
実物はきれいに修復されていて色が鮮やかに残っています。これは素晴らしいです。ネズミたちが擬人化されていて強力して大黒様の象徴である打出の小槌を作っている様子が実に生き生きと描かれています。

同じく西浄寺の神楽の図もありました。こちらも素晴らしいです。

収蔵品保護のために常設では展示されていないのでなかなか見られないのですが、やっと見ることが出来て感激です。

横山大観の霊峰不二も見事。調度、先日東京国立博物館にて皇室の名宝展で同じく富士山を描いた屏風絵、朝陽霊峰を見たばかりだったので見比べも楽しかったです。

藤田嗣治は風景画が2点あり当たり前なんですが、やはり上手いなぁと納得してしまった次第です。

大きな美術館、博物館での展示も見ごたえがあって楽しいですが、各地にある市立博物館、美術館には案外とスゴイものがあるということを改めて気づかせてくれた今回の展示でした。