怖い話
職場が富士見市に来たおかげで大好きな図書館利用がまた再開できました。富士見市の図書館は私好みの蔵書がとても多くて嬉しい悲鳴をあげています。読みたいものだらけで迷ってしまうほど。読書の秋が益々楽しくなりました。
そんな図書館蔵書第一弾、怪談専門誌「幽」の新刊紹介のページを見て早速読んでみたのが、これ↓
- 作者: 福澤徹三
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 単行本
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表紙にまず驚きますが、この絵はポーランドの画家ズジスワフ・ベクシンスキーのもの。
一目見ただけで忘れられなくなる、深層心理にくる無常観が背筋を凍らせる荒涼とした作品が多く、この絵もまたそんな荒涼感の中に見るものの心の底の暗い闇を感じさせる一枚です。
怖い話というと怪談などの心霊、オカルトネタのように思われますが、この本は身近にある怖いものを集めた本です。
書き出してみると・・・
「怖い食べ物」「怖い会社」「怖い虫」「怖い隣人」「怖い都市伝説」などなど。
作者が厳選した身近な日常生活の中や情報社会の中にある怖いものを集めています。
「怖い映画」ではエクソシストが取り上げられているのですが、この映画、子供の頃の記憶がまざまざとよみがえります。特にあの有名なテーマ曲「チューブラー・ベルズ」を聴くと恐怖がふつふつとわきあがってくるんですねぇ。
それくらい、子供の頃に恐ろしいインパクトを与えてくれてた傑作です。
おまけとしては久しぶりに主演のリンダ・ブレアの近況をネットで知ることができたという。エクソシストの役のイメージが強すぎて青年期は苦労があったそうですが、現在のHPを見たらとてもキレイで今はとても充実しているようです。
この映画はたくみな脚本で骨子のあるストーリー作りをして、ストーリー展開に聖書を取り入れていて、CGなどはなくても充分に恐怖というのを描けるのだなぁとしみじみ感心しました。
ひさびさにエクソシスト観てみようと思っています。
子供の頃の方が「エクソシスト」「オーメン」「サスペリア」など本当にトラウマになる映画が多かったような気がします。そんな映画がやたらテレビで何回も放映をしていたというのもスゴイ話ですね。
ホラーではないですが、ここで紹介されている「震える舌」もテレビで観ました。翌日、学校で話題騒然だったのを思い出します。私もトラウマを植えつけられたひとりです。
「怖い絵」には冒頭に久世光彦さんの「怖い絵」の文章が紹介されていて、全てを語っています。この章は面白いです。幽霊の絵やら恐怖の絵よりも心の内面に迫る怖い絵がたくさんあるというのを知ることができます。
作者とは7歳違いなのですが、好みが結構似ているようで読み勧めるたびに「そうなんだよ、そうなんだよねぇ」と遠い昔に忘れていた記憶が蘇ってきたり、同じような絵や漫画、本を読んでいる人いるんだと嬉しくなったりとタイトルは「怖い話」で実際にも怖い話が多いのですが、私にとっては怖い話が楽しい話となり楽しかったです。
補足作業として、この本に紹介されている本、映画、絵などの作品などを見たり、読んだり調べたり、youtubeで見たりすると面白さが倍増します。
是非、お試しください。
この本と同時に読んだのが新耳袋でおなじみの木原浩勝さんの本。
- 作者: 木原浩勝
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/07/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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新耳袋と同じく、ほんのり怖い話を集めています。
タイトルの「病の間」も怖いですが、「後を頼む」の方がもっと怖いです。
旧い家にまつわる話というのは長年そこに暮らし生きていたひとの数だけの不思議な話があるのかもしれません。
話の展開が相変わらず上手いので思いのほかするすると読んでしまった一冊でした。
その足ついでに読んだのが
- 作者: 木原浩勝
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/08/09
- メディア: 単行本
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- 作者: 木原浩勝
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 単行本
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