鎌倉探訪その3 鎌倉宮
江ノ電に乗って鎌倉駅についたら再び、バスに乗ります。
鎌倉駅から鶴岡八幡宮を越えて15分ほどで目的の鎌倉宮に到着しました。
ここは一度参拝したいと思っていたのですが、なかなか機会がなかったので今回はじめてくることができました。
境内の入り口に面白いものを発見。
厄割り石です。素焼きの皿に息を吹きかけて、石にぶつけて割り厄を祓うそうです。
拝殿にて参拝すると、目についたのが大きな獅子頭。
ご祭神の護良親王が戦のときに獅子頭を忍ばせて無事を祈ったことにちなんだものだそうです。護良親王は後醍醐天皇の皇子という高い身分にありながら、鎌倉幕府が滅びたことにより時代に翻弄され、土牢に幽閉されわずか28歳で亡くなってしまったという悲劇の人物なのです。鎌倉宮は明治の世になり、明治天皇が悲劇の皇子の遺志を高く称え永久に伝える事を望み明治2年に造営され創建されたのが鎌倉宮の始まりなのだそうです。
宝物殿を拝観してきました。
拝殿の横をぐるりと歩くと山あじさいが見事です。今が一番の見ごろだとか。
鎌倉宮は緑が濃くて実に気持ちが良いです。
本殿裏手に回ると見えたのが、護良親王が幽閉されていた土牢です。
中を見て見ると洞窟のようでした。ここに幽閉されていたとはさぞかしお嘆きのことであったと思います。この土牢を見るとなぜか物悲しい気持ちになってしまいますねぇ。
繁茂する緑がまぶしいですが、時代の栄枯盛衰を見るものに無言で語りかけているように思えました。