スーパーリアリズムの世界、哀愁のふるさと館
長瀞から秩父市街に向かい国道140号線を走っていくとお目当ての場所にたどり着きました。
「哀愁のふるさと館」です。
秩父に行ったらここに行かないとと、まんじまるさん
http://manjimaru.cocolog-nifty.com/blog/
に教えてもらっていたのでかねてから行きたいと思っていました。しかし、長瀞から回ってきたりすると大体夕方ごろに通過するので閉館時間となっておりスルーすること数回、やっと念願かなってこれました。
実は12月3日土曜日にNHKの美の壷でドールハウスについて特集があってそんなことも行きたくなったきっかけでした。
駐車場に車を止めると一瞬民家と思われますが、この裏が展示館となっております。
中に入ると館長の逸見さんがいらっしゃいました。
館内はこれでもかという茅葺屋根の懐かしい、日本家屋がびっしり。
これ、全て館長さんがお一人で作ったそうです。
もう絶句・・・。
土台から建物から内装、中の調度品まで全てですよ。
しかも、モデルになった家屋と同じように作っているとのこと。
だから例えば、屏風絵や襖絵があればそれと同じように縮尺して描く、仏壇があれば調度から仏様まで彫り上げるってな具合です。
大作になると、7年もの月日を費やして、ひたすら模型を作り続けて完成するそうです。
しかも、石垣を作るのは石工に聞いて積み上げをして、建物をつくるにはまさに大工さん。そして襖やら障子は表具屋さんと同じ作り方というからもうびっくりですわ。
つまり、大きくしたらそのまま住めるっていう肯定で作っているのです。
調度品も張りぼてでなく、たんすなら引出が開くし、中に着物も入っている。
小さな浮島に神様の社があれば、中にご神体が入っている。という感じです。
遊び心もあっていろりから煙が出たりもして楽しいです。
これは、機織り機、実際に機が織れるそうです。
まさに超絶技巧。スーパーリアリズムの世界がここにあります。
ここは見ていて時間を忘れてしまうほどに夢中になります。模型の中に人間がいないから自分が入り込んでしまうのですね。
この模型は福島県の塩川村にある集落だそうで、どこまでもリアルです。
2時間くらいお邪魔してしまったのですが、まだまだ見たりないです。
またお邪魔しようと思います。