伊豆探訪その4 東海館

17日の夜は伊東温泉に宿泊しました。陽気館という旅館だったのですが、山間の旅館で静かな時間を過ごさせてもらいました。登山電車で露天風呂に行くという趣向も楽しかったです。
翌日、18日は伊東市内を歩いて探訪することにしました。
伊東駅から歩いて10分ほど大川橋を渡っていくと見えたのが、なんとも趣のある建物。
東海館です。

東海館は昭和3年に創業された旅館で、平成9年までは増築や改築を繰り返して営業していたそうですが、閉鎖。現在は観光施設として蘇り、見学と入浴が出来るようになり一般公開されています。

裏手に回ると入口がありました。見事な破風の玄関。



調度10時のガイドツアーに混ざることが出来たので、ガイドさんについて見学をさせてもらいました。
建物は3階建てで本館と新館があるそうです。

当時の隆盛を思わずにはいられない見事な細工が目白押しです。
1階、2階、3階の造作を伊豆の名工三名に各階ずつ競わせて作らせたとか。
例えば、入口の灯り。

飾り窓。

障子の細工。富士山や帆掛け舟をあしらっています。




まさに見事で贅沢な造形の数々。


こちらは大広間。宴会場 120畳敷き
舞台の両側の細工も見事。




望楼に登ってみると・・・。
伊東の景色が一望できました。


ここは海の鳥と山の鳥が両方見られるのでバードウォッチングも絶好の場所なんだそうです。そうえいば、鴨とカモメが前の川に見えましたっけ。

最後に1階の喫茶室にてお茶を飲みました。
抹茶セットにお菓子付き。

景色を眺めながら一服のお茶は格別の味でした。

この後、木下杢太郎記念館にも立ち寄りました。

時間つぶしにと思って入ったのですが、これがこれがスゴイ、医者にして小説、詩、や絵などに精通した木下杢太郎の資料がたくさんあり、とても見ごたえがありました。多彩な才能に驚きました。
特に樋口一葉の本の装丁などの絵や植物が素晴らしくて思わず見入ってしまうほどでした。