仏像マニアックス5 

4月になりました。桜もちらほら咲き始めています。そんな昨日、お台場まで行ってきました。
日曜日の昼ごろのお台場、ヴィーナス・フォートも人手は戻っているもの買い物客は少ないですね。3階にある飲食店などは軒並み休業中で3つほどのお店がかろうじて営業中という状態でした。

さて、そんな自粛ムードが漂うお台場で素敵なトークイベントがあり参加してきました。
会場は東京カルチャー・カルチャーです。

「仏像マニアックス5」
もう5回目になるのですねぇ。1、3と参加してきましたが数をこなすにつれて益々パワーアップしているのを感じます。
今回は坂原弘康さん(まんじまるさん)と宮澤やすみさんコンビの仏像トークです。
宮澤さんのことは2006年に著書を読んで知りました。2006-07-11 - monksiiru(もんくしーる)の日記 「はじめての仏像」という本で仏様の分類や見方がとてもわかりやすくて参考になりました。
まさか、5年の月日を経てご本人にお会いするときがあるとは、感激しきりです。

今回のトーク内容は「仏像ナイトスクープ」と題して、仏様たちの赤裸々なぶっちゃけ話を教えてしまいましょうという内容。
 

仏様にまつわる大人の話満載で会場の引き具合を気にしながらもエンジン全開で裏やすみ爆裂(笑)仏様達のまた違った一面を知りました。

個人的にツボはジーン・シモンズとお釈迦様の一致性。

仏はロックシンガーまでリスペクトさせてしまうのですね。

まったくもって「エロありがたい」(@宮澤さん)お話でとても楽しかったです。

普段の宮澤さん(表やすみ)は多彩な才能をお持ちの方で作家、イラストレーターのほかにも小唄の師匠でもあるそうです。今回一曲披露してくださいました。
 

お釈迦様の小唄。三味線の音色も小気味良くひねりの利いた粋な詩がこれまたいい。

後半は坂原さん(まんじまるさん)のトークです。題して「羅漢、高僧伝」
羅漢様と高僧、つまりお坊さんなんですが、仏様と比べるとちょいとマイナー風味。だって考えてみれば剃髪したおじさんですから。しかーし、そのおじさんたちがスゴイことになっているそーな。そんなお話を披露してくれました。

羅漢様といえば、おびんづる様が有名ですが、他にもこゆーい羅漢さまがたくさん。
中でも驚愕の羅漢様は羅睺羅尊者(らごらそんじゃ)様。
羅睺羅尊者はお釈迦様の実の息子。父であるお釈迦様がお腹のなかにいらっしゃる姿の像がたくさん作られているそうです。
 

このインパクトのあるお姿、まるで土曜ワイド劇場の明智小五郎美女シリーズの明智先生の変装マスクを外すときのような怪しい雰囲気が素敵でときめきます。

続いて高僧シリーズ
弘法大師列伝と親鸞列伝。
どちらも甲乙つけがたい二人の残した伝説、軌跡の数々に後世のものたちが敬意を表して偉大さを表現したらみんな大きく、ダイナミックになっていたようです。

これは五色園名工浅野祥雲氏の親鸞ワールド。

木像の仏像もいいけれど、コンクリートってやっぱりいいなぁ。

そんなこんなで、今回も楽しいトークイベントでした。
自粛ムードの漂う中ではありましたが、久しぶりに笑わせてもらいました。

やはり、仏像の力ってスゴイです。エピソードを聞くだけでもそこにいるだけで心が休まります。
被災地の皆さんにもこのパワー溢れる仏様達のご自愛、慈悲が届きますように願うばかりです。