東京国立博物館 写楽展

初夏の陽気が心地よい5月になりました。久しぶりに上野に足を運んでみました。
新緑の上野公園は緑が溢れています。

目指したのは、東京国立博物館です。
待ちに待った特別展の「写楽展」を見にきました。
http://sharaku2011.jp/about.html
開館まで20分ほどあったのですがすでにたくさんの人が並んでいました。昨日5月18日は国際博物館の日だそうで、常設展は無料になっていたそうです。
東博の中も新緑が溢れていて気持ちよいです。
 
  
平成館につくと、壁に大きく写楽を発見。

入口の自動ドアまでこの通り。

早速なかに入って鑑賞してきました。
朝一番だったのですが、結構な人手になっていました。今回は140枚もの写楽が国内、国外を問わずに出品されるというのですから期待は大でしたが、これほどまでたくさんの作品が展示されているとは思いもしませんでしたし、実際の作品を見れることは正に至福というべき体験となりました。

衝撃のデビューの大首絵の第1期からはじまり後期の第4期までにブースを分けての展示。趣向がたくさんこらしてあって見ごたえがありました。

写楽以外にも同じ役者の絵を描いた絵師の作品の役者ごとの展示は、それぞれの絵師の個性が出ていて、見比べるのが面白かったですねぇ。
たった10ヶ月で時代を駆け抜けた絵師、写楽の凄さを改めて感じました。

入口にて音声ガイドを借りてみました。ナビゲーターは春風亭昇太師匠。
小気味良い調子で江戸時代にタイムスリップしたかのような語り口での解説がとても良かったです。

東京国立博物館の常設展もちょっと覗いてきました。
そうしたら、浮世絵の元祖ともいえる菱川師宣見返り美人が展示してました。
初めてみる見返り美人。これは美しかったです。

そうそう、もうひとつの特別展も開催されていました。
手塚治虫ブッダ展」です。
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=703

手塚治虫のマンガの原稿が展示してあり、各エピソードにちなんだ仏像などが展示してあるという異色の展覧会です。
こういう趣向もとても面白いですよね。
ここで驚嘆したのは手塚先生の原稿の美しさ。もう芸術品のごとくキレイなんですよ。
こちらもとても見ごたえがありました。

そういえば、写楽の絵はどことなく漫画的な面白さがありますよねぇ。デフォルメの部分などはまさにマンガです。同時期開催の手塚先生の原画をみていてふと思いました。

お土産に手ぬぐいを買ってきました。早速、玄関に鎮座している大谷鬼次の江戸兵衛です。