テッド

公式HP→http://ted-movie.jp/

友達のいない少年ジョンが8歳のクリスマスに両親からもらったぬいぐるみのテディベアにおしゃべりができますようにと祈ったら奇跡が起こります。なんとテディベア(テッド)に命が吹き込まれジョンの素敵な友達となりました。二人は雷兄弟の誓いを立てどんな時でも一緒でした。
そして・・・月日は流れ35歳になったジョンはすっかり堕落した中年。テッドも27年たって愛くるしさからはほど遠い中年不良クマに成長していたのでありました。二人の友情はそのまま続くと思われたのですが、ジョンに美人の彼女ロリーが現れ三人で同居を開始するのですが関係は微妙なものに。
そして、ジョンはテッドを家から追い出すことになってしまい二人は初めて別々の生活をすることになります
・・・そして・・・。


ストーリーはこんな感じです。
予告編の映像だけですっかりノックアウトされてしまい、昨日映画館に足を運んで観てきました。朝一番の上映だったのに7割ほどの観客。大人気です。
女性に人気の理由はやっぱりテッドの愛くるしさでしょうね。
しかーし、この愛くるしい姿に騙されてはいけません。
テッドは下品でお下劣な不良オッサンなんですから。
もうね最低の最悪。大麻は吸うわ、女好きだわ、下品でお下劣。バカなことばっかりして目も当てらんない。、酒も飲んだくれています。まさにやりたい放題。
 
でもその姿がなんだか憎めないんですねー。姿形が可愛いからだけじゃなくて本能のままに生きる姿が清々しささえ感じてそして、実に人間臭くて最高にいい奴(クマ)だからなのでしょう。

この映画の面白さはテッドが普通にスーパーマーケットで働いてもなんだか違和感がないと思わせるところでしょうか。このあたりとても作品造りうまいです。

ジョンとロリーのラブロマンスもあるけれど話の核はテッドとジョンの男の友情物語なのでなんともいえないラブロマンスのモゾモゾ感がなくてイイのです。登場人物もみんな個性的でこちらも目が離せませんでした。
ラストもすっごく良い終わり方で泣かせます。
散々、お腹抱えて笑っていたのに最後にホロリとさせられてそして素敵なエンディングにやられた感ありまくりでした。

この映画の中で非常に重要になるものがあります。それは、80年代に作られたSF映画、「フラッシュ・ゴードン」です。
アメコミが原作の作品なんですが、公開当時私は映画館に行って観ました。懐かしい!
テッドとジョンはフラッシュ・ゴードンをこよなく愛し、導師とあがめています。そんな導師の主人公役を演じているサム・ジョーンズも何と本人として出演しているのです。

作中には80年代のアメリカのテレビドラマ、映画などのパロディーやオマージュがたくさん出てくるのでそれを探すのだけでも楽しいです。
そういえば、80年代のテレビドラマって名作多いのですよねぇ。作中でナイトライダーの着メロとか出てくるあたりもうたまんないですわ。
映画はスターウォーズ、E.T、エイリアン、サタデーナイトフィーバートップガン、007、そして我らのヒーロー、フラッシュ・ゴードン
久々にみんなまとめてみたくなりました。

今回もまたパンフレット買ってきました。解説などがとても詳しくのっていて事前に読んでおいたので笑いのツボがかなり増えてよかったです。
 
日本語の字幕も辛口映画評論家、町山智浩さんが監修をされたそうで、アメリカの表現をそのまま使わずに日本での表現のたとえになっていて(ツイッターでみんなに聞きながら作ったそうです)翻訳がわかりやすくてとてもイイですよ。

DVD出たら絶対買っちゃいます♪
さぁこれを聴いてフラッシュ・ジャンプ!

かっこよすぎて鼻血が出そうです。