白鳳の貴公子に会いにゆく 国宝 興福寺仏頭展

東京国立博物館の後には東京芸大美術館へ行ってきました。

こちらの企画展は国宝 興福寺仏頭展です。先週のNHK教育の日曜美術館で紹介されていたせいかもう中は満員電車状態。芸大美術館って見流し構造でない展示形態になっていて以前きたときも思ったのですが人が溢れがちなような気がしますねぇ。人でごった返していて大人気です。

まずは音声ガイドを借りなければ。
今回の音声ガイドは見仏記でおなじみのみうらじゅん氏といとうせいこう氏のお二人が特別出演として解説をしております。仏頭大使1号、2号なんですってw

1階では細工も美しく豪奢な厨子入りの木造弥勒菩薩半跏像がお出迎えをしてくれました。鎌倉時代の力強く美しい造形の仏様です。

そして、お待ちかねの板彫り十二神将とご対面です。
厚さ3センチの板に掘られた十二神将。板彫りというのはとても珍しいものなんだとか。

コミカルな動きと表情が実にイイ味わいを醸し出しています。
コミカルなだけではなくてよく見るとものすごい深く彫ってあって立体感があるんですね。陰影がくっきりとしています。今にも飛び出てきそうな感じです。

1階の次は3階に上がります。一面の黒の壁に覆われた展示室の中には木造の十二神将が仏頭を守るかのように展示されていました。
板彫りの十二神将とは違ったスゴイ大迫力です。

いい表情ですよねぇ。
そして十二神将の奥にたたずむのは・・・白鳳の貴公子でした。
穏やかなお顔にしばしうっとりしてしまいます。
究極のアルカイックスマイルにノックアウト。
目が優しくて実に穏やかな表情が素晴らしいです。
音声ガイドもみうら氏といとう氏の仏像愛にあふれるトークはとても楽しくて堪能させてもらいました。

おまけ
博物館、美術館のはしごということでもう一件行ってきました。駆け足でみてきたのですけどね、国立科学博物館の大恐竜展。
        
  
  
こちらも大迫力でした。

今年の博物館、美術館はこれで締めですかねぇ。
また来年も良いものに出会えますように。