ゲテ食大全
子供のころ、そう小学生の時分に田舎の子供だった私はイナゴ取りのアルバイトをしておりました。田んぼにいるイナゴを追っかけてひたすら捕まえていくとビニール袋にイナゴがいっぱいになりそれを売りに行くっていうやつです。一生懸命に捕まえてもたいした金額にはならないのだけれど遊びと兼ねて友達とやっているからまあ楽しかったな。
この捕まえたイナゴは佃煮になるので足を取り、羽をむしられ、高級だと頭もとるんだけれど田舎の消費なんで食えるところはくっちまおうってことで頭残してそのままの形でざるに並べられて干されている姿はシュールでした。
手足もいでしまっている姿が江戸川乱歩の「芋虫」の話を髣髴させる感じなんですよね。
たまーに地方に行くとイナゴの佃煮を見かけるのですがどうも手が出ない。ビニール袋いっぱいのイナゴがうねうねと重なりあう姿や干された姿を思い出してしまうんですね。
私のソウルメイトにKさんという40代のおっちゃんがおります。ゴジラ、妖怪をこよなく愛している素晴らしい大人であります。いつも面白い情報をくれるので大変感謝。そんなKさんからこんな本買ったでーっとメールで教えて貰って読んだのが
ゲテ食大全 北寺尾ゲンコツ堂 データハウス(2005/11)1.575円であります。
巻頭にはカラー写真でこんな風に調理してみましたー♪ってな感じでそこらへんの木の葉っぱあたりはまあいいとして虫やら犬、猫、金魚と調理されております。
本文にはデータもしっかり記載していてお味や危険性なんかものっているのでミミズあたりは食えないことないわなーと読み進めるうちに自分の中のストライクゾーンが広がっていくのがなんとも・・・。爬虫類はね、栃木の湯西川温泉で平家落人料理でサンショウウオ黒焼き昔食わされてしゃれにならん生臭さがあるんでわたしは無理です。でももうちょっと美味しく調理してもらったらあれは美味いものなのかも。でもこれって結構災害時には役立つんではないかと思ってます。非常袋に入れておくか。
そのほかの悪食?おススメ本
- 作者: 小泉武夫
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2005/12/15
- メディア: 単行本
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悪食はないのだろうけれど、この人たしかテレビで「くさやの汁」をコップで飲んでいたのを見て尊敬したんです。マジで凄い。世界各国の発酵食を食い尽くしているので小泉先生ってば素敵です。
- 作者: ロミ,Romi,高遠弘美
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 1995/09/01
- メディア: 単行本
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古代の高貴な方たちの饗宴は今から見れば悪食に違いない。珍味を求めると行き着く先はやっぱり悪食なんですかね?度を過ぎた大食もまた悪食しかり。
悪食とはいえませんがKさんと食らう内臓肉ばっかりの焼肉宴は私の楽しみであります。
ホルモンは焼肉の王様だー。尿酸値あがってもやめられない。美味いものほど身体に悪いと知りつつも私も悪食なんです。それでもいーのだ美味いのだ。